ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

高松リベンジ

この当時はまだ「リベンジ」という言葉は普及していませんでした。

前々日の高松の撮影では、突然の吹雪に見舞われ、大失敗を喫してしまいました。そこで最後の「SLときめき号」の撮影で、もう一度チャレンジすることにしました。今でこそ、あまりいい場所とも思えないのですが、当時はそれなりに気に入っていたようです。今みたいに、すぐに結果を見られるわけではなかったですから。

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12:23 金丸駅 346D

金丸から上り列車に乗車して、高松へ向かいます。それまでお天道様の陽射しが心地よかったのに、なにやら曇ってきました。

 

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高松駅

前回、駅舎を撮り忘れていました。旧F-1なので、露光ムラが酷い。ところで、駅前の自販機が。

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素晴らしいデザインです。このデザインの朝日のように、撮影の時に大地を照らし出してくれたらありがたいのですが。ゲンを担いでネクターを1本購入。

 

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14:33 横山←高松駅 354D

前回とはちょっと場所を変えているようです。列車の右側に高松駅があります。ネクター1本では御利益がなかったようで、すっかり陽が陰ってしまいました。

 

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15:30頃 横山←高松駅 ゆぅトピア和倉・SLときめき号

「SLときめき号」が運転停車します。ほどなくして、「ゆぅトピア和倉」が追い抜いていきました。

 

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15:45頃 横山←高松駅 SLときめき号

更に351Dと列車交換をした後、ようやく「SLときめき号」の発車です。煙がそこそこ上がりました。思えば煙の上がったシーンなんて、本津幡の時以来です。今回の撮影行では重度の俯瞰症のせいか、とうとう一度も線路端で撮影しませんでした。そう簡単には完治しません。でもこの翌年の撮影では、何度か線路端に張り付いたり、普通に煙狙いで撮ったりします。(その記事はアップ済)

 

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17:40頃 金沢駅 雷鳥32号

この列車を見送った後、「しらさぎ12号」で金沢を後にしたのでした。今にして思うのは、列車を撮ったのか風景を撮ったのか、何とも曖昧な作風に終始してしまったようです。加えて持参したカメラが2台とも不調に陥ってしまったし、いささか心残りな撮影でした。後日、旧F-1は修理に出し、X-500は会社の人に「要修理」ということで格安で売却してしまいました。

 

昭和63(1988)年2月14日