ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

小沢リベンジ

前日の、薮の中を徘徊し、あげくにこむら返りにもんどりうって、危うく「C62ニセコ号」を撮り逃すところだった失敗を踏まえ、この日は早め早めの行動で獣道へ入りました。

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12:49 銀山→小沢 3154D

雪解け水が満々と流れる堀株川。後方羊蹄山が綺麗だな。国道5号線のすぐ脇には胆振線の跡が走ります。函館本線とはかなりの高低差がありますが、この差分だけC62は上り勾配で喘ぐことになります。

広角域では周辺部が露光不足してら。一応、ミノルタの純正ショートズームなんだが。PLフィルターを装着したせいかな?この後もPLフィルターは付けっ放しなのですが、太陽の向きが適正ではなかったせいか、青空を強調して山をくっきり出そうとした目論見は完全に外れています。

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13:23 銀山←小沢 2531D

ニセコアンヌプリも綺麗だな。でも線路は陰っちゃったよ。前日は、本当はこう撮りたかった、という構図です。

この日はここに止まらず、まだまだ先へと向かいます。どこまで行くのかというと、後方羊蹄山が見える所まで。とはいえ、そんな場所があるかどうかなんて分かりません。分からないけれど、欽ちゃんの、ど~んと行ってみよう。

したっけ、見えたさ。

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14:18 銀山→小沢 3168D

かなり無理があるけれども、後方羊蹄山ニセコアンヌプリのツーショット。右下は歩いてきた獣道もとい送電塔の管理道路です。秩父の山のものよりもずっと広く、軽トラックなら走れそうです。どっから入ってどこでUターンできるのかは知らんけど。

 

で、待望の「C62ニセコ号」。1枚目だけ癪なので色をいじりました。

煙はど~した。しょぼい白煙じゃないか。おまけに右上には送電線が入ってるし。フォトショップで消せるけど。手持ち撮影なので構図が定まりませんでした。と言い訳をしてみる。要するに下手くそ。

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14:25頃 銀山←小沢 C62ニセコ

期待していた後方羊蹄山ニセコアンヌプリという舞台はよかったけれど、主役があまりにあっさり走り去ってしまったね。

この辺りはヒグマの生息地ですが、当時はそんなことも知らずに、のほほんと散歩気分で山の中を歩いていました。ヒグマも寄り付かない鉄ちゃん、ってか。

 

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16:34 小沢駅 3241D

程よい疲労感に、一仕事を終えて帰宅する気分。胆振線の線路は撤去済で、待避線は残っていますが、すでに本線とはつながっていません。小沢駅の跨線橋が、傾いた陽を受けていい感じに輝いています。明日も晴れるといいな。しつこく俯瞰したいし。

 

昭和63(1988)年5月2日