ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

流石にこれはないな

「C62ニセコ号」撮影三日目。日頃、運動不足な体もだんだんこなれてきて、俯瞰撮影にも磨きがかかって来る頃・・・と思いたいけれど、これは流石にやり過ぎ、というか何が何だか分からないじゃないか。

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09:38 小沢駅→倶知安 臨時急行上り「ニセコ

団体専用車の「くつろぎ」併結の臨時急行「ニセコ」に乗車して小沢駅に降り立ちました。この日も目の覚めるような晴天に恵まれ、ヤル気十分です。近道して構内を歩くファンの姿がありますが、私はちゃんと国道に出ましたよ。やる気ムンムンだもの。歩道のない跨線橋で三脚を据えるファンを尻目に線路を越えて、その先を左に折れました。農家の方にお願いして、駅裏の牧草地(?)に立ち入らせていただきました。小高い丘の上から、日本海をバックに小沢駅に到着するシーンと、後方羊蹄山の麓を煙を吐いて走る去る姿を捉えようという算段です。

まずは普通列車で確認。逆光だけれども何とかなるでしょう。それにしてもこのコマ。変色しています。KRなのに根性不足でしょうか。いや根性は関係ないな。

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10:22 倶知安←小沢 2530D

いかにも山線という雰囲気だと思うのですが、やはり逆光だといささか厳しいかも。逆光とかそういう問題ではないと、ジキに分かります。

 

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11:00 小沢駅 C62ニセコ

駅構内はすっきり見えません。到着なので煙は出ません。期待した海はすっきり見えません。駅発車は煙しか見えません。おまけに露出不足だったので、思いっきり輝度を立ち上げました。

 

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11:03 倶知安←小沢 C62ニセコ

煙が列車を隠してしまい、まるで山火事のようになってしまいました。思惑がズッコケ、いささかショック。意気消沈。冷静に考えれば分かりそうなものですが、人間の思考はいい方向へのバイアスが掛かり気味で、期待が過大なものになりがちですね。

農家の人にお礼を告げて駅に戻りますが、それから次の撮影地に到着するまでの記憶は全くありません。

 

昭和63(1988)年5月3日