燃えに燃えたC62撮影行を終え、職場へ戻る日になりました。夕方に札幌を「北斗星2号」で発つので、その前にC62をもう一度拝んでおこうと思い、倶知安駅へ向かいました。なぜ近場の小樽ではなく倶知安を選んだのかは思い出せませんが、周遊券をギリギリまで有効に使おうという貧乏根性だったのかもしれません。
10:30頃 小沢→倶知安 2530Dより
ひときわ後方羊蹄山が輝いています。こんにゃろ。
ホームで「C62ニセコ号」を出迎えます。それまでホームは閑散としていましたが、列車が到着すると俄然、賑やかになりました。
国鉄時代の駅名標がまだ残っており、一見すると現役時代と見間違えそうです。名残惜しいですが、時間がないので機回しを見ることもなく、倶知安駅を後にしました。一旦、自宅へ戻り、出直します。
17:18札幌発の「北斗星2号」は、まだ明るいうちに発車しました。寝台は最後尾のオハネフ25だったので、しばし貫通扉窓から流れる風景を堪能しました。寝台では録音機を回しっぱなしにして車内アナウンスを収録しています。
札幌駅 右には建設中の新しい駅舎が見えます。跨線橋にはスーツ姿の人が見送っています。
高架橋がド~ンとだいぶ完成している模様です。かつての愛すべき撮影地は高架橋に侵略されてしまいました。
苗穂→白石
苗穂駅を通過し、列車はぐんぐんスピードを上げ快調に走ります。
検札が始まる頃と思い寝台(上段)に戻ると、下段の乗客が煙草を吹かして、時折ゲホゲホ咳き込んでいました。せっかく録音したテープを聞くのがコワイ・・・。実際、そういう結果でしたわ。(涙)
ゴトゴト、ゲホゲホ、ゴトゴト、ゲホゲホ。やかましいわい。煙草臭いわい。この当時の禁煙車は、上野方先頭車のわずか1両だけ。
食堂の案内アナウンスが入り、食堂車に行きました。魚料理のコースです。自分の収入に見合った値段で選びました。ワインも注文して、いいほろ酔い加減で食事をしていたら、シャワーを浴びるためなのか、スリッパをパタパタさせながら浴衣姿のオヤジが通り抜けていきました。雰囲気ブチ壊し。15分ほどしたら、パタパタさせて戻ってきましたよ。あ~ゆ~オヤジにはなりとうない。(食堂車の隣の車両がロビー&シャワー室&B1個室寝台)
21:45頃 函館駅
最後尾の車両は、函館からは進行方向が変わり先頭になります。
ED79の連結シーンを見ておきます。
ここから先はもうすることもなく、ロビーカーで青函トンネル通過を見学するのも面倒になり寝台でお休み。
09:20頃 上野駅 北斗星2号
上野の到着ギリギリまで上段の寝台に居座っておりました。荷物があるし、下に降りても通路の補助椅子以外、居場所はありませんので。
到着アナウンスが入り寝台を降りると、下段のオヤジの姿はとっくにありませんでした。
昭和63(1988)年5月7~8日