「アルファ・コンチネンタルエクスプレス」通称「アルコン」。国鉄時代に苗穂工場で製造された北海道専用のリゾート列車の第一弾ですね。余剰となったキハ56系からの改造車ながらも、バブル期を象徴するかのようなシックで豪華さを感じさせる外観が特徴でした。特に、その先頭部は、JR東日本の「アルカディア」、JR西日本の「ゆぅトピア」にもコピーされるほどの優れモノでした。
しかし個人的には一度も乗車したことがなく、乗り心地や車内の様子などはとうとう知らぬまま、平成7(1995)年に廃車されてしまいました。
昭和61(1986)年1月4日 上野幌駅
先頭車はキハ56から改造されたキハ59。
昭和61(1986)年1月4日 札幌駅 キハ59 2←キハ56 209
タネ車から大きく姿を変えました。
同 キハ29 1←キロ26 201
このタネ車はこちら↓。元グリーン車のキロ26 201。
昭和58(1983)年1月1日 札幌駅 キロ26 201
キロ26に乗車したことはありません。
昭和61(1986)年1月4日 札幌駅 キロ26 202
増備車としてキロ26のまま塗色だけアルコンにした、なんちゃってアルコン車。内窓の窓枠は赤いままです。グリーンマークがないので、この状態では定期運用には就かなかったでしょうね。
後に増備車として、キハ56改造の中間車キハ59 101も登場します。キハ59とはいえ、運転台を撤去された完全な中間車です。
昭和64(1989)年1月5日 札幌駅 キハ56 213
こちらもなんちゃってアルコン。塗色だけアルコンで、客室内はキハ56のままです。
昭和64(1989)年1月7日 11:12 札幌←苗穂運転所 回送列車
運用図がないので分かりませんが、「天北」「そらち」「アルコン」ひとまとめの回送列車でしょうか。
同 11:29 9025D
札幌←キハ59 1+キハ59 101+キハ29 1+キハ59 2→新得
正規のフル編成です。
グリーン車並みの設備ながらも普通車というのが嬉しいですね。
昭和61(1986)年12月29日 苗穂→白石 8003D
キハ26 202も含めた5両編成。更にキハ56 213も含めた6両編成は見た記憶がありません。
この成功により「フラノエクスプレス」「トマムサホロエクスプレス」「ニセコエクスプレス」「クリスタルエクスプレス」「ノースレインボーエクスプレス」と更に続々と5本のリゾート列車が製造されるのは皆様ご存知の通りです。