ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

色々な顔

まだアップしていない写真を掲載するにあたり、適当なタイトルが思い浮かばなかったので、こんなんでどうでしょう。

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昭和56(1981)年8月20日 土浦駅 457M

左:クハ411-215、右:クハ401-22。形式は異なりますが、ひとくくりで415系なるシリーズです。右のクハ401は本来、大目玉な前部標識灯でした。両者の間に、運転台回りに多くの差異が見てとれます。

 

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昭和57(1982)年7月25日 由比←興津 荷物列車

湘南顔、随一のハンサムボーイです。先頭部が絞られているのも美男度向上に一役買っているかと。窓のHゴムにあれこれ言うファンもいるけれど、それもご愛敬というもの。長い庇とスノープラウを装着すれば、あっという間に逞しき山男に変身。誉れ高きお召し指定機の61号機の凛とした姿など、多彩な顔を持っていました。

 

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昭和57(1982)年11月28日 湯河原←真鶴

高性能機関車の嚆矢であるEF60は、F級でありながらEH10に肉薄する性能を有していました。先頭形状は、その後の電気機関車の標準となります。貨物機なのでスカート回りはスッキリ。後に、ブルトレ牽引機の500番代が登場し、EF65-500や-1000の標準色となる特急色をまといます。

 

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昭和58(1983)年2月12日 岩舘駅 1730列車・1735列車

ローカル線の客貨輸送に活躍したDE10は、DD51譲りのスタイルで、セミセンターキャブは入換にも好都合でした。積雪地域では旋回窓を装備し、DE15同様、なかなかいかめしい面構えです。運転台は横向きですが、椅子が回転するので、体は前向きになれます。

 

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昭和60(1985)年12月30日 名寄駅 DE15 2521

DE10の弟分であるDE15には、連結する前頭車の違いにより複線形と単線形とがあり、こちらは雪を両側に跳ね飛ばす単線形。前頭車の下部から飛び出た連結器が、おちょぼ口に見えなくもない。庇付きの前部標識灯もラッセル車ならではの物かも。前頭車の運転室は、向かって右が運転台で左側が前頭車の操作台。フランジャーやアイスカッターの上げ下ろしや、ウィングの開閉を行います。

 

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平成10(1998)年10月3日 佐久駅 天塩川ノロッコ号 DE15 2516

塗色が変われば雰囲気も変わります。ノロッコ号専用塗色となり、ノロッコ号をのんびり牽引する姿はほのぼのとしていました。しかし、雪の季節になると表情は一変。前頭車を前後に連結し、雪を蹴散らして宗谷本線の頼れる守護神となりました。

 

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昭和60(1985)年1月2日 札幌駅 42列車 ED76 504

貫通扉のある機関車は重連総括制御に対応していることを示しています。重連運用の時に、点検などで機関車間を行き来するためでしょう。しかし、EF81形式400番代のように、貫通扉のない形式もあります。EF81形式0番代が重連で走っていても、総括制御運転はしていません。ED76形式500番代の重連は何度か目撃していますが、実際に総括制御で運転していたかどうかは定かではありません。

 

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昭和61(1986)年4月30日 笹島駅

交直流機関車のEF81とセノハチ専用補機の直流機関車EF59。新旧機関車の並びです。EF59 1は元EF53 8。そのスタイルの差は歴然としており、機関室への乗車位置も異なります。旧型機関車のデッキはスタイルとしては好きなのですが、手摺がナンバーに被ってしまうのには困ります。

 

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平成2(1990)年1月7日 青森駅

青函専用のED76 551は、元ED76 514。増大する津軽海峡線の輸送に対応するため、ED79の増備ではなく、余剰となっていたED76を改造して対応することになって登場した機関車です。確か4両ほど製造される予定でしたが、JR貨物ED79形式50番代が新製増備されたことで需要に対応できることとなり(旅客輸送に貨物機を使用する)、ED76形式550番代は僅か1両のみにとどまりました。ED79との重連運用にも対応していましたが、実施されたかどうかは確認できません。個人的には「トワイライトエクスプレス」専用機のイメージが強いです。このツートン塗色は、後のDD51貨物機のA更新色に通じたものを感じますが、こちらはJR北海道の機関車です。