秋ともなれば只見線がおいでおいでと手招きをしてきます。で、やってきたのは只見線の終点駅である小出。おいでじゃないよ、こいでだよ。この時は、35mmカメラは部屋に置き去りとし、中版カメラとビデオカメラだけでの撮影と割り切りました。
気合が入り過ぎて、保線の作業シーンまで撮っちゃいました。
09:05 423D
大白川始発の423Dが到着です。折り返し、只見行きの430Dとなります。只見からは会津若松行きの432Dに乗り継ぎました。道中、車内ではビデオをほぼ回しっぱなしで、秋色に染まる沿線の山々に溜息を着き、あっという間に会津檜原に到着です。
最初の撮影場所は、お立ち台である送電塔からの俯瞰場所とは、第一橋梁を挟んだ反対側になります。うっかり、逆光となるのを忘れていました。でもまあいいやと割り切るのが自分のイケないところ。
ここではビデオも回したのですが、シャッター音が入るので、ビデオを回しながら写真も撮るかどうしようか悩みました。結局は、写真撮影は通過列車2本のうち1本だけにしておきました。静寂な中、突如現れた列車が、轟音を響かせて川を渡るシーンに、カメラのシャッター音は邪魔以外の何物でもありません。
ビデオカメラはCanonの「A1」というHi8方式の機種です。昔の一眼レフにA-1というのがありましたな。SONYのCCD-V900との二者択一に悩みましたが、ステレオ音声記録というのが決定打となって、こちらを選びました。当時はまだステレオ音声記録できるカメラは多くはありませんでした。翌年2月、ようやくSONYもステレオ音声記録のできるCCD-V5000という機種を出してきたので、速攻で買ってしまいました。Hi8に対してS-VHS-C対応の小型ビデオカメラもありましたが、収録時間が30分しかなかったので、選択肢には入りませんでした。
内蔵マイク収録では、カメラの動作音を拾ってしまうので外部マイクを使用していました。でも、まともな風防がなかったので、風が吹けばボーボーと耳障りでした。
当時は動画が撮影できるというだけで驚きでしたが、今のハイビジョンから見ると、おもちゃのようなショボイ画質です。
平成元(1989)年11月3日
アップできる画像の容量がちょっと心配になってきたので、本日は、あぶれ画像はありません。