ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

深名線で

ほぼビデオ撮影だけとなり、写真撮影からすっかり縁遠くなりつつあった頃、廃止間近な深名線で何故か写真を撮りました。

平成6(1994)年6月26日

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07:20頃 北母子里←湖畔 5731D

 

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15:10頃 沼牛駅 5723D

 

若いファンの車に同乗させてもらい、初めて深名線を訪れた時のものです。列車で来るには効率の悪さが足かせとなって、今まで来たことはありませんでした。国鉄分割民営化前後、北海道からは多くのローカル線が赤字と利用客の減少を理由に消えてしまいましたが、赤字係数では常に上位に位置していた深名線が存続したのは、ひとえに沿線の道路整備が不十分だったことによります。つまりバス転換したくても豪雪地帯のこの地区では、道路整備とともに除雪態勢が充実していないと正常なバスの運行が保障されないからでした。しかし、この時すでに道路整備が終わっており、線路を存続させなければならない理由はなくなり、廃止決定寸前の時でした。

 

列車本数が少ないので列車待ちの時間は長く、のんび~り、ゆった~りした撮影でした。

この翌年の9月に深名線は廃止されますが、ロケーションの良さは抜群で、友人の車に乗せてもらった他、一人で何度も訪れたものです。

www.youtube.com廃止までの間に、たっぷり撮影したものの、とうとう特雪を撮影することはできませんでした。1994年12月某日、撮影を終えて幌加内駅に立ち寄った時、「明日、特雪が走るよ」と駅員さんに教えてもらったのに、用事があったために断念せねばなりませんでした。ん~残念。

 

あぶれ画像。

昭和50年7月29日 滝川駅

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03:48 大雪52号 DD51 699

 

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04:03 からまつ ED76 505

 

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04:19 狩勝53号 DD51 635

 

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04:30頃 5481列車 29601

「SLダイヤ情報」の新刊がなかなか出なくて、やきもきさせられ、ならば自分で蒸機の運用状況を調べようと、滝川駅のホームで徹夜した時のものです。ちゃんと駅員さんに断って居座りました。思いのほかDLやELに置き換えられており、かなり残念な気持ちになったものです。実際のところ、深夜なので撮影には不向きなのですが、運用を調べることで、それが日中の列車にどう影響するのかが分かるわけです。

この時が人生最初の徹夜でしたが、キツかった。掲載した写真は、半ば意識が朦朧としていた時にハッと目覚めて撮ったものです。三脚は、友人から借りたものです。今更ながら、K氏、ありがとうございました。

これ以降、12月の蒸機列車運転終了までの間、毎月、撮影や生録のために徹夜することになります。