ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

倶利伽羅峠

その、ちょっとおかしげな音の響きとは裏腹に、かつて急勾配で列車に苦行を強いた倶利伽羅峠源平合戦の古戦場だったということについては触れません。奥羽本線肥薩線から追われてやってきたE10が、客車列車や貨物列車の補機として活躍したこともありましたが、現在の路線は複線電化に際して敷設された別線です。

 

敦賀から乗車した「立山5号」では、うっかり寝過ごさないように緊張していたせいか、ろくに眠ることはできなかったと思いますが、計画をおじゃんにするよりかは寝不足の方がマシ。

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02:22に敦賀を発車した「立山5号」は、04:36に金沢到着。夏至を過ぎたばかりなので、5時前なのにすっかり明るいです。曇ってるけど。

 

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おや、こんな所に73系電車が。足回りがキレイなので、松任工場から富山へ送られるところなのかもしれません。

 

石動(いするぎ)駅は、次の停車です。ここで寝過ごしたらアホですので、もう寝ることはしません。その甲斐あって05:20、石動駅で無事に下車し、早速、倶利伽羅方面へと県道16号線伝いに進みます。

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05:31 石動←倶利伽羅 下り貨物列車 EF70 46

前パンタ!北海道でしか見ないと思っていた前パンタが北陸本線でも見られました。こちらでは糸魚川方を上げている模様。(北海道では小樽方、もしくは五稜郭方。)貨物列車を取り逃がしていないということは、もしかすると「ダイヤ情報」のダイヤを持参していたのかも。でも列車番号はメモしていません。

現在、背景には北陸新幹線が走っています。

 

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05:36 石動→倶利伽羅 急行「越前」 EF70 58

上野発、福井行きの夜行急行列車。「能登」が上越線経由なのに対して、「越前」は信越線経由、つまり碓氷峠を越えます。

因みに急行「越後」は大阪~新潟間の夜行列車。

 

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05:45 石動←倶利伽羅 下り貨物列車 EF70 50

小さな川に架かるガーダー橋。ここだけは今でも場所が特定できます。国道の歩道横が、プラットホームみたいに一段高くなっています。保線関係用なのでしょうか。

 

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06:00 石動→倶利伽羅 上り貨物列車 EF70 29

かつて安楽寺信号場があったと思われる付近。倶利伽羅~石動間の複線化工事は一気に行われたのではなく、安楽寺信号場を境に、倶利伽羅側と石動側に分けて開業しました。

 

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06:17 石動←倶利伽羅 回送列車

金沢運転所から富山駅へ回送され、富山発、名古屋行きの「しらさぎ2号」となる列車だと思います。

 

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06:30 石動→倶利伽羅 急行「能登」 EF81 4

上野発、金沢行き。JR化後、晩年は489系で運用されていたのは皆様ご存知ことと思います。荷物車の次にA寝台のオロネ10が見えます。列車は右へカーブしながら、倶利伽羅トンネルへ突入します。

 

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06:35 石動→倶利伽羅 寝台特急日本海4号」 EF81 116

機関車にはヘッドマークがないので、寝台特急列車としての貫禄に欠けます。

 

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06:39 石動←倶利伽羅 特急「ひだ2号」

しらさぎ2号」が米原経由で名古屋へ行くのに対して、「ひだ2号」は高山本線経由で名古屋へ向かいます。「しらさぎ2号」富山発07:14、名古屋着11:16、走行距離316.0km。「ひだ2号」富山発07:08、名古屋着11:35、走行距離256.1km。複線区間を走る「しらさぎ2号」の方が断然速い。

 

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06:47 石動←倶利伽羅 323M

金沢発、富山行き普通列車です。4345Mってなんぞや?

 

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06:54 倶利伽羅←石動 224列車 EF70 7

富山発、米原行き普通列車

 

1時間半ほどの撮影を終えて石動駅へ戻ります。駅舎の写真を撮っていないのが残念ですが、列車の写真も何だかな~ってな感じです。背広姿にカラーネガ使用では力が入らなかったか。

これで走行シーンの撮影は終わり、後は帰宅がてら、高山本線乗り鉄を楽しみます。

 

昭和57(1982)年6月27日