ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

オリエント急行がやってきた

ja.wikipedia.orgいきなりウィキ記事を貼ってしまいました。詳しくは知らないのでこれでお茶を濁させていただきます。

詳しくは知らねども、オリエント急行が格式ある列車であり、それが日本の線路を走ることの重大性だけは承知しておりました。運行にあたり、経由する全ての路線で建築限界を検測し、限界抵触箇所については線路を移設したという話も聞いております。

とはいえ、自分には微塵も縁のない列車ということもあってか、追いかけて撮影するということはありませんでした。ただ、出張時などに品川駅で何度か見かけたので、常時携帯しているコンパクトカメラでちゃちゃっと撮ったりはしてました。

で、この日は日曜日だったので、撮る積りで品川駅にやってきたのでしょう。

f:id:railway-photo:20200820072643j:plain

オニ23 1 ハイビジョンシアターカー

20系寝台車を改造した日本の荷物車で、オリエント急行の車両ではありません。車内では、まだほとんどの人が目にしたことのないハイビジョン映像を放映していたんだとか。32年後の今、ハイビジョンは既に熟し、超解像度の4K・8Kの世界に入っています。

 

f:id:railway-photo:20200820072705j:plain

3909 スタッフ専用寝台車

スハ43系で使用されたTR47台車が、案外、似合っています。客車の重量が重いため、台車のバネを強化したんだとか。白マークはその証でしょうか。

 

f:id:railway-photo:20200820072734j:plain

1286 荷物車 食材の貯蔵、食器洗浄、部品倉庫などに使用

 

f:id:railway-photo:20200820072655j:plain

3354 フランス大統領専用車。誰が乗るん?

 

f:id:railway-photo:20200820072812j:plain

4158 食堂車

車内には何やら多くの人影があります。ウィキによればこの日は一般公開最終日なので、見学者のようです。

 

f:id:railway-photo:20200820072824j:plain

113系と並ぶと、異世界的雰囲気が漂うかも。

 

f:id:railway-photo:20200820072908j:plain

4164 ピアノバー車

ピアノの旋律とジョイント音を肴に、たちまち酔いが回りそうです。

 

f:id:railway-photo:20200820072840j:plain

3551 寝台車

この後は寝台車が連なります。

 

f:id:railway-photo:20200820072948j:plain

3542 寝台車

 

f:id:railway-photo:20200820073008j:plain

f:id:railway-photo:20200820073035j:plain

3480 寝台車

出入り扉の大きな丸いガラス窓がとてもいい感じです。

 

f:id:railway-photo:20200820073251j:plain

3537 寝台車

 

f:id:railway-photo:20200820073458j:plain

3472 寝台車

 

f:id:railway-photo:20200820073533j:plain

マニ50 2236 控え車と3487 寝台車

ここでホームは終わっているので、これ以上、車両に近づけません。

オリエント急行は日本とは異なる古い連結器を使用しているため、マニ50は、その仲介役として片側に古い連結器を装備しています。オニ23もです。

 

f:id:railway-photo:20200820073315j:plain

 

復元を終えたばかりのD51 498やロイヤルエンジンEF58 61が牽引するなど、走る芸術品、オリエント急行に相応しい演出で有終の美を飾りました。開業間もない青函トンネルを潜ったり、殺人事件が起こることもなく、3か月間におよぶ国内での運転を無事に終えました。

 

昭和63(1988)年10月23日 品川駅