ja.wikipedia.orgいきなりウィキ記事を貼ってしまいました。詳しくは知らないのでこれでお茶を濁させていただきます。
詳しくは知らねども、オリエント急行が格式ある列車であり、それが日本の線路を走ることの重大性だけは承知しておりました。運行にあたり、経由する全ての路線で建築限界を検測し、限界抵触箇所については線路を移設したという話も聞いております。
とはいえ、自分には微塵も縁のない列車ということもあってか、追いかけて撮影するということはありませんでした。ただ、出張時などに品川駅で何度か見かけたので、常時携帯しているコンパクトカメラでちゃちゃっと撮ったりはしてました。
で、この日は日曜日だったので、撮る積りで品川駅にやってきたのでしょう。
オニ23 1 ハイビジョンシアターカー
20系寝台車を改造した日本の荷物車で、オリエント急行の車両ではありません。車内では、まだほとんどの人が目にしたことのないハイビジョン映像を放映していたんだとか。32年後の今、ハイビジョンは既に熟し、超解像度の4K・8Kの世界に入っています。
3909 スタッフ専用寝台車
スハ43系で使用されたTR47台車が、案外、似合っています。客車の重量が重いため、台車のバネを強化したんだとか。白マークはその証でしょうか。
1286 荷物車 食材の貯蔵、食器洗浄、部品倉庫などに使用
3354 フランス大統領専用車。誰が乗るん?
4158 食堂車
車内には何やら多くの人影があります。ウィキによればこの日は一般公開最終日なので、見学者のようです。
4164 ピアノバー車
ピアノの旋律とジョイント音を肴に、たちまち酔いが回りそうです。
3551 寝台車
この後は寝台車が連なります。
3542 寝台車
3480 寝台車
出入り扉の大きな丸いガラス窓がとてもいい感じです。
3537 寝台車
3472 寝台車
マニ50 2236 控え車と3487 寝台車
ここでホームは終わっているので、これ以上、車両に近づけません。
オリエント急行は日本とは異なる古い連結器を使用しているため、マニ50は、その仲介役として片側に古い連結器を装備しています。オニ23もです。
復元を終えたばかりのD51 498やロイヤルエンジンEF58 61が牽引するなど、走る芸術品、オリエント急行に相応しい演出で有終の美を飾りました。開業間もない青函トンネルを潜ったり、殺人事件が起こることもなく、3か月間におよぶ国内での運転を無事に終えました。
昭和63(1988)年10月23日 品川駅