札沼線で運用されているキハ53が引退すれば、後継の車両はワンマン化されるというので、車内録音を決行しました。普通列車の多くはワンマン列車の自動放送ばかりとなっていたので、数少ない車掌さんの肉声アナウンスを記録しておきたかったのです。
2両編成からなる浦臼発05:57の5422Dが石狩当別駅に到着すると、切り離しが行われます。ここから1両ずつの運用に分かれます。
連結間にも雪がこびりついています。
連結器にはカバーが取り付けられます。
カバーは寒さでゴワゴワに硬くなっているようです。
前(新十津川方)は07:05発の浦臼行き5421D、後ろは07:56発の新十津川行き5423Dです。乗車するのは当然5423Dですから、5421Dは見送ります。
5421Dはこの顔のまま発車してゆきました。キハ53 504です。
残された5423D。連結器カバーを取り付けている所。
5423Dは新十津川からは折り返し札幌行きの5426Dとなるため、こんなサボを付けていました。窓ガラスが凍り付いています。車窓を撮影するのは難しい季節です。
3番ホームは、北海道医療大学より先の新十津川方面の列車専用となっていたようです。
1番ホームは07:15発の528D。勿論、札幌行き。
通勤・通学時間帯なので6両編成。札幌方面へは20分おきくらいに発車してゆきます。
5423D、キハ53 507の車内。アナウンス録音用のマイクを荷棚に載せています。スピーカーの近くに設置です。
石狩当別発07:56、新十津川着は09:25。1時間半の乗車はあっという間に終わりました。
さて、ここからが本番で、札幌までの車内アナウンスの録音開始です。09:36発の5426Dです。
10:55、石狩当別到着。ここから552Dと列車番号を変えて終点札幌を目指します。隣は10:50に到着していた551Dで、この後転線してキハ53の後ろに連結されるので、キハ53はしばし停車します。雪が黄色いのはネガフィルムの劣化によるものです。
3番ホームには09:15に浦臼から到着していた504号が停車中で、折り返し11:10発の新十津川行き5425Dとなります。石狩当別駅でキハ53のツーショットが見られる貴重な時間帯です。
併結が完了すると、11:36、552Dは石狩当別駅を後にします。私はこの後も車内録音を続けます。新十津川~札幌間の車内アナウンスはDATで無事に録音できました。めでたしめでたし。
平成8(1996)年2月3日