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昭和43(1968)年10月2日 福井機関区
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88635 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!
福井国体でのお召し列車本務機です。まさにブラックビューティーと喝采を送りたくなります。手摺や解放てこは真鍮でしょうか、それともステンレス?細めのボイラーにはシールドビームもまあ似合っていると言えそうです。煙室扉のハンドルはかっちり45度クロス。
メーカーズプレートは「三菱造船株式会社 神戸造船所製造 No.13 大正十五年三月」と、左書きになっています。当時の物なのか、それとも後に作り替えたものなのか。実際、大正時代であっても左書きは存在していたので、何ともいえません。
キューロクのメーカーが汽車製造会社と川崎造船所の2社のみだったのに対して、ハチロクで初めて日立製作所、日本車輛、そして三菱造船所の3社が新規メーカーとして参入しました。三菱神戸造船所が初めて製造した蒸機は美唄鉄道向けの4110形式(No.2とNo.3)で、これが製番の1と2。そして3~5が78637~78639、6~8が78660~78662、9は不明で10が美唄鉄道のNo.4(4110形式)、11~15が88633~88637となります。
化粧煙突も誇らしげに重連の先頭に立ち、日章旗をなびかせて一号編成を牽引する写真は残念ながらありませんが、想像するだけでもワクワクしてしまいます。あ、お召列車では爆煙は厳禁なので、そーゆー想像はしません。