ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

49642と49643

SAMPUKU爺様の画像の転載はご遠慮ください。

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昭和47(1972)年8月6日 苗穂工場
車歴は↓こちら。

49642 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

苗穂機関区の敷地から撮影しました。苗穂機関区と苗穂工場の境界には柵が張り巡らされていますが跨線橋で往来が可能です。何気なくその跨線橋を伝って工場内に入ろうものなら、守衛さんからメッチャ叱られます。おそらくその経験は私だけではない筈。

さて、49642は元青森区の機関車で、シールドビーム装備。消音器の上部に傘が付いているのはこの区の機関車の特徴。画像では分かりませんが、動力式逆転機を装備し、機関士側キャブ前窓には庇が付き、キャブ側面は機関士側のみ二度にわたり延長されているものの、側窓はそのままなので、桟の部分が幅広になっています。「架線注意」用のポールも青森区などの方式。

炭水車は後方視界確保のための改造が行われていますが、29682などとは形状が異なりました。また炭水車前部には、キャブ後方の開放部を覆うようにウェザーボードが衝立のように取り付けられていました。

この後、除煙板・回転火の粉止めを取り付け、前照灯はLP403に交換した上で補助灯を装備し、右運転台に改造した上で滝川区に配属されました。ちょっとオシャレな消音器の傘は外してしまったようです。

それにしてもナンバープレートを外しているので、この記事を書くまでの48年間、ず~っと廃車体かと思っていましたよ。

 

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昭和42(1967)年8月8日 池田駅

車歴は↓こちら。

49643 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

貨車が居並ぶ池田駅。活発だった鉄道貨物輸送の時代が垣間見えるようです。これが7、8年後にはストによる貨車の滞留という光景に変わります。

それはさておき、ホームで発車待ちするのは池北線のキハ12でしょうか。この番線は行き止まりホームになっています。ホームには立ち売り箱を首からかけている後ろ姿の人が見えますが、駅弁などの立ち売りをしているのでしょうか。バナナ饅頭とかもね。

49643が牽引するのは池北線の貨物列車でしょうか。除煙板はまだ切り詰めされておらず、手摺付きです。後部標識灯を2灯掲げ、本線仕様らしい姿です。半開きとなっているキャブ前窓には庇があります。このような小改造は、配属区によって形状が異なるものですが、コの字形のこのタイプはどこのものなのでしょう。

この時代に、今の機材を持ってタイムスリップしたいです。マジで。そして当時、小学4年生だった自分と一緒に撮影しまくりたいですね。機材持ちとしてコキ使います。