ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

49651と49652と49653

田中 泰三様とSAMPUKU爺様の画像の転載はご遠慮ください。

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昭和50(1975)年5月5日 名寄機関区

車歴は↓こちら。

49651 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

石炭満載ですが火が入っている感じがしません。この翌月には廃車となっているので、すでに火を落としていたのかもしれません。それにしてもナンバープレートの汚さは北海道ならではのものかと。トラ模様もすでに煤けていて用をなしていません。炭水車梯子のてっぺんには、手摺が設けられているものですが、キューロクの炭水車にはそれがないものが多く、ちょっと危かしいです。

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既出の画像・機関車で、梯子の先には2本の手摺が付いていますね。これなら安全。

 

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昭和42(1967)年8月17日 室蘭機関区

車歴は↓こちら。

49652 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

入換機。スノープラウの昇降装置はシリンダーから下の部分が取り外されています。

フロントステップ取り付け部のデッキの切り欠き、すのこ状のステップなど、北海道特有の改造が見られます。

かつて室蘭駅には石炭船積み用の高架桟橋があり、このキューロクも何十両ものセキ車を押して桟橋を上っていたのでしょう。因みにその石炭は夕張や幌内、幾春別、歌志内、上砂川などの各炭鉱から輸送されたものでした。夕張支線、幌内線、歌志内線、上砂川支線、みんな廃止されちゃいました。

 

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昭和42(1967)年8月5日 岩見沢機関区

車歴は↓こちら。

49653 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

こちらも火は落としているようです。49652のLP42に対して、大型のLP403が目立ちます。車歴表とは異なり、しっかり左運転台です。動力式逆転機ですね。

旋回窓は機関士側だけ。機関助士は冷遇されていたわけでもないでしょうに。北海道ではDD51やDE10などのディーゼル機関車でも旋回窓が多用されていましたが、DF200は電熱線+ワイパーで対応しています。

回転火の粉止めのお皿は晩年は撤去されていますが、その目的は一体何だったのでしょう。復活したC11 171も一時期、お皿ではないけれども幅広のものを載せて顰蹙をかっていました。同じような幅を持つものでも、化粧煙突のツバは歓迎されたのに、その違いはデザイン性からくるものでしょうか。