ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

49676と49681

田中 泰三様とSAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和39(1964)年2月3日 高山機関区

 

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昭和42(1967)年12月10日 高山機関区

車歴は↓こちら。

49676 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

現役時代の昭和39年、廃車となった昭和42年。しかし両者に外観上の違いはないようです。後部標識灯が外されたのと、空気圧縮機に「藁こも」が巻かれたくらいでしょうか。でも、廃車なのになんで藁こもを巻く?

前端梁には幾つも孔が開いていますが、スノープラウに使用するものは白い縁取りをされているものであることが現役時代の画像から判断できます。じゃあ、他の孔は何に使用するものなの?という質問には答えられません。

シールドビームとキャブ前窓上の庇が高山区の機関車らしさを物語っています。

 

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昭和42(1967)年8月2日 坂町機関区

車歴は↓こちら。

49681 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

車歴表によれば、この時点では休車となっているだけで廃車ではありません。

色々と外観に特徴多き機関車です。

まずは形式入りのナンバープレートです。非公式側の右キャブ側面のがどうなっているのかは分かりません。形式入りと云っても、左キャブと後ろはローマン書体、前はゴチック書体と2種類の書式となっています。製作時期が異なっているのかもしれません。

除煙板ステーにはコの字形の部材が取り付けられています。トンネル内でのツララ切りなのでしょうか。

画像ではちょっと分かり辛いですが、煙突はパイプ化され蒸気ドームは嵩上げされています。

キャブの屋根が後方に延長されており、キャブ側窓の庇は前四分の一がカットされています。全機に施されたキャブ側面の延長された跡(側窓の後方端)がはっきり判別できます。青森区には更に延長されたカマもおりました。

炭水車の、キャブ出入口付近の増設されたふにゃふにゃ手摺が気になります。後年、真っ直ぐになったようではあります。そして炭水車後方の前照灯はシールドビーム。梯子の上にはちゃんと手摺が付いた安心装備。

これだけ特徴があるということで、米坂線では人気のカマだったようです。