ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

59609と29622

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昭和49(1974)年3月25日 三笠~幌内、三笠駅

車歴は↓こちら。

59609 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

風邪あがりの撮影です。医者からは無理をしなければ良いと言われて。

三笠~幌内間はキューロクが、岩見沢~幾春別間はD51が運用されて石炭輸送を行っていました。三笠~幌内間の旅客営業は廃止されていました。

三笠駅では貨車の入換シーンがよく見られました。三笠駅を発車して幌内へ向かうにはスイッチバックをしなくてはいけないので、踏切を遮断する時間が結構長かった印象があります。

 

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昭和51(1976)年8月14日 小樽築港駅 59609とされた29622

ナンバープレートの位置、除煙板ステー形状、左除煙板と元空気ダメ・空気圧縮機の配置、炭水車のリベット配置などから明らかに59609ではありません。3月4日の時点では、この機関車の後ろに「29622」と記された機関車が並んでおり、それこそが本物の59609でした。弛み切った職員がボ~ッとして取り違えたのか、或いはふざけてわざとやったのか真相は分かりませんが、いずれにしても当時の国鉄の荒んだ一面を垣間見るようです。

 

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昭和51(1976)年3月4日 小樽築港駅

 

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昭和51(1976)年8月14日 小樽築港駅 29622とされた59609

本物の29622の車歴は↓こちら。

29622 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

この機関車こそが59609です。ナンバープレート向かって左斜め下の支持金具と煙室扉取っ手の斜め具合こそがこの機関車の特徴を示します。坂町機関区出身の29622は除煙板ステーが特徴的で、廃車59609の画像で分かる通り、コの字形のツララ切り?が取り付けられていました。

 

幸い、両機関車とも大切に保存展示されているので、ちゃんとしたナンバーに取り替えて元に戻して欲しいものです。