田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。
昭和43(1968)年3月 門司駅か
ナンバープレートが高い位置にあり、同じく門デフ装備のC57 11にそっくり。
車歴は↓こちら。
C5511 機関車データベース (形式C55) - デゴイチよく走る!
九州のC55と云えば門デフ(門鉄デフ)というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実際、C55は全62輌のうち27輌が装備していたそうです。戦時中にドイツで考案された馬の目隠しのような除煙板は、日本では戦後になって九州の門司鉄道管理局の機関車で試験的に装備されたことに始まったのだそうです。
C55 11が装備しているのはK-4タイプと云われ(「K」は小倉工場の意味)、この機関車独自の形式です。外観から分かる通り、板は上下に分割されており、かつては上部が上下にスライド可能な構造でした。これは、排煙効果と板の幅(高さ)の関係を調査するためのものでしたが、結果的には板幅の違いに「大差なし」だったようです。試験を終えると上部の板は固定されてしまいました。
昭和43(1968)年3月 飯塚駅
車歴は↓こちら。
C5512 機関車データベース (形式C55) - デゴイチよく走る!
こちらはK-7タイプの除煙板を装備しています。多少の変形も含めて、もっとも普及したタイプになります。因みに門デフを標準装備した機関車としてC63がありますが、残念ながら図面のみに終わり製造はされませんでした。
ところでこの12号機、ナンバープレートがちょっと傾いていませんか?