ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C55 16とC55 17

田中泰三様とSAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和42(1967)年8月7日 旭川機関区

 

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昭和43(1968)年9月1日 旭川機関区

 

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昭和43(1968)年12月26日 名寄駅

車歴は↓こちら。

C5516 機関車データベース (形式C55) - デゴイチよく走る!

 

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昭和42(1967)年8月13日 滝川機関区

車歴は↓こちら。

C5517 機関車データベース (形式C55) - デゴイチよく走る!

 

16号機、17号機ともに旭川区所属機で除煙板前端に手摺を追加し、フロントステップを前端梁前面に移設しています。また北海道仕様としてキャブは密閉化され、キャブ前窓には旋回窓が取り付けられました。密閉キャブ化により軽快なスタイルが損なわれ、その部分だけ見ると大きなキャブだったC54と雰囲気が似てなくもありません。(実車は見たことありませんが。)函館本線の電化開業を前に、前照灯下には「架線注意」札が申し訳なさそうに貼られています。実際、すでに711系やED76-500が試運転で走っていた頃でしょうけど。電化対策として後に補助灯LP405が増設されます。

17号機では確認できませんが、16号機のドーム前にはS字状のホースのようなものが垂れ下がっています。江別の鐵様が「これは一体何なんじゃ~!」と騒いでおります。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご一報をお願いします。古い雑誌をめくって現在確認されているのは他に15号機、47号機、49号機、50号機になります。15号機だけは九州の機関車で他は全て旭川区所属機。また手宮に保存されている50号機は、保存整備時に撤去された模様。

 

17号機が登場する映画があるそうです。昭和26(1951)年に製作された「曠野の誓い」というもので、機関士を始め、国鉄職員の人情味あふれる内容だったとか。舞台は狩勝峠という設定ながらも、多くは富良野線で撮影されたそうです。C55を入線させるために、軌道強化まで行ったようです。残念ながら国鉄内部での公開に留まり、一般の映画館では公開されなかったようです。季刊「蒸気機関車No.23」に紹介記事があります。旭川機関区が全面協力しており、組合員も積極的に参加。当時の乗務員や機関区の様子が赤裸々に描かれているのではないでしょうか。あ~見てみて~~~。

 

訂正(2022.07.19)

五十嵐信克様からのご指摘によれば、一部の映画館(帯広のキネマ館とか)では一般公開されたことがあるそうです。