ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

CT278

江別の鐵様の画像につき、転載はご遠慮ください。

台湾鉄路のC57です。

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平成28(2016)年5月 二水

看板があっても読めないじゃん。

 

CT270形式はC57の二次型に相当します。戦前、C57 1~C57 6として配備され、戦後、更に8両が増備されました。戦後になってC57 1~C57 6はCT271~CT276に改形式改番され、増備車はCT277~CT284として登場しました。戦後の増備車ですが三次型とはならず、現場での保守を考慮し、二次型で製造されました。このCT278は戦後に増備されたもので、アメリカの援助で製造されたといいます。C57 3~C57 6(CT273~CT276)のみ川崎車輛製で、他は日立製作所製です。なので、看板にある「川崎重工」というのは誤り。

ディスクタイプの先輪は日本とは異なる仕様で、カウキャッチャー装備で異国情緒たっぷりな外観です。前照灯は、現役時代のものとは異なり、LP42のように見えます。

CT281~CT284の4輌は昭和28(1953)年7月22日に落成し、これが日本で最後に新造された国鉄蒸気機関車になりました。

看板にはCT277とCT284の昭和58(1983)年2月28日の運用停止をもって全機廃車みたいなことが書かれてありますから、日本より7年以上も長生きしていたことになります。(しかしネット記事にはCT273は昭和59(1984)年3月廃車とも書かれており、何が本当なのかよく分かりません。)

CT273(←C57 3)が動態保存されています。

因みに、近くにある旧二水駅駅長宿舎は日本統治時代に建設された木造で、 文化部文化資産局 国家文化資産に登録されたそうです。台湾鉄路には他にも当時の日本製建造物が幾つも残されており、観光スポットになっているようです。鉄道ファンは先進国にこそ存在すると云われる通り、台湾にも鉄道ファンが多くいて(「鉄道ダイヤ情報」そっくりの雑誌もあります)、日本製のデジカメを片手に列車を追いかけています。(自称先進国を名乗る、どこかのインチキ嘘つき恥知らずトンスル国家とは格が違います。)