ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C11 163

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昭和47(1972)年3月 後藤寺機関区

車歴は↓こちら。

C11163 機関車データベース (形式C11) - デゴイチよく走る!

行橋機関区所属機で、この後、第一種休車に指定され、そのまま1年8か月後に廃車となります。つまり、火の入った最後の頃ということになります。

行橋区のC11は田川線(現 平成筑豊鉄道田川線)で客車列車を牽引していました。ほぼDC化を終えた昭和47年12月の時刻表を見ると、行橋~後藤寺間(始発終着は門司港)にまだ1往復だけ残されています。貨物列車ではキューロクが長い石炭列車を牽引してSLファンの注目を集めていましたが、C11牽引の客車列車はあまり記録されていないようで、雑誌や写真集を見てもなかなか見つかりません。

北九州のこの炭鉱地区には線路が縦横無尽に張り巡らされ、乗り鉄ファン(当時はそんな言葉はありませんでしたが)にとっても興味深い地区だったことでしょう。機関車の逆行運転も日常的だったので、163号機もSG管を前端梁の下に引き回しています。

煙室扉に消し残しのある「団結」の文字。整備が行き届いていた九州の機関車も、違法ストによってこんな見苦しい姿になっていたのは残念でなりません。