ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C11 293

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和46(1971)年2月20日 直方駅

車歴は↓こちら。

C11293 機関車データベース (形式C11) - デゴイチよく走る!

ふたコブとも典型的な戦時設計のままです。白が差されているランボードですが、第一動輪付近がちょっと歪んでますね。機関士と機関助士は後方の何を見ているのでしょう。

 

画像はトリミングしているので周辺の様子が分からなくなっていますが、C11が直後に牽引するのはセラ1形式17トン積石炭車のセラ4974。九州地区専用の石炭車で、北海道では見ることはできませんでした。写真で見て、子供心にも「かっこいい」と思ったものです。

ウィキを見れば分かりますが、セラ1形式には新製車と改造車があって、前者が1150輌、後者が2979輌のトータル4129輌もありました。番号を見ても形式はさっぱり分かりませんね。走り装置の関係で最高速度が65km/hに制限されていたため、形式の前に「ロ」が付けられ「ㇿセラ」となっており、組成される列車は限定され、識別のために黄色い帯を巻いていたのですが、この画像では確認できません。北海道の石炭車の場合、黄色の帯と共に「道外禁止」の文字があって、道内に封じ込められていました。

 

左奥の建物の外壁には「区」の文字だけ見えますが、「直方信号通信区」です。昭和33(1958)年発行の「鉄道辞典」で「信号通信区」の項を見ると「国鉄の鉄道管理局の現業機関。おもな担当業務は。信号保安設備および通信設備の保守および施工である。」とあります。何のこっちゃか分からない人は、お勉強して下さい。因みにJR北海道には「札幌信号通信所」があって業務を継続しているようです。