ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C60 36

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和42(1967)年8月19日 青森機関区

車歴は↓こちら。

C6036 機関車データベース (形式C60) - デゴイチよく走る!

良い写真ですねえ。でもおや?煙突横の小除煙板がありませんね。ネットに上がっている4年前の写真では小除煙板が付いており、逆に補助灯はなく、除煙板の点検口もありません。まだC59東北本線を走っていた頃です。

前端梁のボルト孔が少ないような気もしますが、見なかったことにしておきます。

そしてこの画像では分かりにくいですが、キャブ側窓に特徴があります。まず、従来の側窓が下方に拡大され、なおかつ従来の側窓の前方に、明り取り窓が増設されたことです。これはC59時代に施工された改造で、それがそのままC60にも引き継がれました。窓を下方へ拡大したことで肘掛が下がってしまうので、肘掛を所定の高さに取り付けるための横棒が設置されています。

C60としては短命だったこともあって、車歴表はスカスカ。C62のように、地味な貨物機から華やかな特急用旅客機に転じて、圧倒的な大注目を集める機関車がある一方で、C59時代には特急用旅客機として一世を風靡したものの、役目を終え、亜幹線用の旅客機に改造されたことで、その存在感を大きく失ったC60。同じ改造された機関車であっても、用途が異なることで、その評価は大きく変わってしまいました。もしも、軽量C62が存在しなかったら、C60やC61が道内の急行列車牽引に気を吐いていたんでしょうね。