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昭和42(1967)年8月20日 平機関区
車歴は↓こちら。
C6238 機関車データベース (形式C62) - デゴイチよく走る!
尾久区時代には特急「はつかり」を、平区時代には「ゆうづる」を牽引し、特急列車牽引用機関車としての務めを果たしました。「国鉄時代 Vol.20 P.54」の記事によれば、上り最終「はつかり」を牽引したそうです(仙台→上野)。当時の姿を見ると、支持金具はあるものの補助灯本体は未装着で、煙室扉下部の横手摺(取っ手?)はまだありません。
この機関車も汽車會社製らしく、給水温め器は側面も含めて全体がカバーで覆われています。37号機が逆転機をギヤ式(手動式)に交換されたのに対して38号機は動力式のまま。同じ機関区で同じ仕業に就くのにも関わらず、この様な差はどうしてなのでしょう。一般に、ギヤ式の方が小刻みな操作が可能となり、空転を阻止するなどの微妙な運転には有利なのだそうですが、常磐線では急勾配がないので、結局はどちらでもよかったのでしょうか。(入換用機関車では頻繁に前後に切り替えるため、動力式の方が負担が少ない。)
追記:C62に限ったことではないと思うのですが、動力式逆転機は蒸気を動力としており、機械ものであるため、その調整具合によって操作性に差が出ます。機関士から動力式の扱い辛さを指摘されて一部の機関車は手動式に交換されましたが、それと同時に動力式を入念に調整した結果、機関士からのクレームが収まったため、手動式への改造は6輌(7、10、11、20、22、37号機)だけにとどまったということのようです。
転車台の画像で何となく分かるのが、炭水車の形状です。増炭枠が炭水車側板と一体になっているので、横から見ると3段構造になっています。また公式側の空気圧縮機を跨ぐランボードの形状にも特徴がありますが、残念ながらここの画像ではそれが確認できません。そして23号機同様、回転式火の粉止めを装着していた関係で、煙突が短いのも特徴でしょう。言われないと分かりませんけど・・・。