ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D50 135

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

f:id:railway-photo:20220219074041j:plain

昭和43(1968)年3月17日 直方機関区

車歴は↓こちら。

D50135 機関車データベース (形式D50) - デゴイチよく走る!

後ろ姿のみの画像だけで失礼します。でも後ろ姿の写真って、雑誌や写真集を見ても本当に少ないです。自分でも後ろ姿なんてほとんど撮ってませんし。模型屋さんは後ろ姿とか上部のディテールとか、よく調べていらっしゃる。

左側のステップは右側とは異なり、梯子の出っ張り分だけ手前に突き出ています。その梯子を上ると、炭水車上面には手摺がありません。ちょっと上がりにくそうです。

後部標識灯は埋め込み式です。九州機にはよく見られるので地域的な特徴なのでしょう。でもちゃんと灯具掛けも付いたままです。

炭水車台車の端梁は中央部が低く折れている形状で、一般には水17立米搭載タイプの炭水車12-17形式で使用される台車です。そして端梁が横一直線のものはオリジナルの炭水車8-20形式(水20立米搭載)で使用される台車となっているのですが、135号機も140号機同様に、折れた端梁台車なのに炭水車本体は8-20形式だったりします。炭水車の両者の間違いのない見分け方は、側面リベットの高さ位置、後端上部切り欠きの長さの違いに着目すると良いでしょう。

蒸気暖房用のホースを引っ提げているので、客車も牽いていたことが伺えます。

リベットで組まれた炭水車には、大正時代の香りがプンプンします。より古い9600の炭水車もリベットで組まれていますが、後年の改造によるものなのか、溶接構造としてリベットの数が極端に少ないものを結構見かけます。それに対してD50ではどの写真を見ても炭水車はリベットだらけです。