ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D50 328

藤田 慶二様、田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和43(1968)年2月6日 米原機関区

車歴は↓こちら。

D50328 機関車データベース (形式D50) - デゴイチよく走る!

田村ジャンクション用として、最後に米原に配置された機関車です。

長野タイプとも云うべき除煙板が特徴的ですが、それ以上に、平坦区間での運用なのに、長野区時代の集煙装置を装備したままというのが何とも勇ましいです。もうやる気満々という意気込みが伝わってきます。それに加えて、画像では分かりませんが、蒸気溜めと砂箱の間には重油タンクを載せたままで、まさに山男が平地に降りてきたといった風貌でした。除煙板の上部ステーのゴツさも半端ありません。その除煙板の前端はリブで補強され、手摺が設けられています。

前照灯が庇付きなのですが、ネット上にある米原区転属間もない頃の写真では庇は付いていないので、米原区に来てからの昭和41(1966)年以降に取り付けられたか、或いは庇付きの前照灯と交換されたかといったところでしょうか。

何だか顔があっさりしているなと思ったら、煙室扉回りの手摺がありません。その代わり、コの字形の手摺が2カ所あります。戦時型のC11みたいです。

解放テコに「特休」の札がぶら下がっています。「特別休車」のことですが、廃車予定まで残り半年ほどなので、検査までの期間を伸ばすために30日間を限度として休車にした、とかそんな感じでしょうか。

 

三脚の脚には2段とか3段とか、中には10段なんてのもあります。脚を伸ばす時には関節にあたる部分を緩めるわけですが、そこの構造はネジ式やレバー式が一般的かと思います。昨年入手したジッツオの三脚はネジ式で、その回転させる部品はロックリングという名前なのだそうですが、ネジ式の場合、冬場にそこが凍り付くとネジが回らなくなって脚を伸ばせなくなります。そんな時は脚に衝撃を与えてくっついた氷を割ることでネジが緩んだりするのですが、先日、凍ってもいないのに固着してしまいました。6カ所のロックリングのうち、最初は4か所が固着し、うんうん言いながら3カ所は何とか回すことができたのですが、1っカ所だけはどうにもならず、2段三脚状態で使用せざるを得ない状況でした。

帰宅してからネットで解決方法を探すと、ひとつは潤滑油で固着部分をヌルヌルにする方法、もうひとつは力ずくでリングを回す方法が分かりました。力ずくで回すには工具が要ります。その工具とは「ウォーターポンププライヤー」というあまり聞き慣れないものでした。大きめの変形ラジオペンチみたいなもので、数百円から数千円まで様々な種類がありますが、2000円もしないものをアマゾンで購入しました。嚙ませるパイプの太さに応じて噛む部分をスライドして調整できるタイプです。

したっけ先ほど届いたのでさっそくやってみました。ロックリングには滑り止めのゴムカバーがあるので、まずそれをずらして金属部分をむき出しにします。ロックリングが噛めようにプライヤーを調整し、そしてガブッと噛みます。プライヤーの柄をがっちり握って「ふん!」と回したところ(間違って逆方向に回さないように、他のリングで回転方向を予め確認しておきます)、気が抜ける程あっさり回転してくれました。

心ある人は三脚と云えどもちゃんと手入れを怠らず、使用に支障が出ないように心がけているようですが、私の様なズボラ人間は対処療法で切り抜けるばかりです。他に使うことはないであろう「ウォーターポンププライヤー」は、常時車に積んでおくことにします。