ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 10

田中 泰三様とSAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和43(1968)年3月17日 鳥栖機関区

 

昭和43(1968)年3月 門司機関区

車歴は↓こちら。

D5110 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る!

少々年配の方ならば、交友社発行の「SL No.5」で紹介されたことを覚えていらっしゃるのではないでしょうか。その記事では写真を添えてディテールの特徴解説は勿論のこと、諸々の改造時期とその内容、当時の運用などが紹介されており、10号機のことをとことん知り尽くせるものでした。なので、ここで記載できることは何もありません。

ひとつだけ掲げるならば、8号機と同様に、炭水車の台車がオリジナルの鋳鋼製から板台枠のものに履き替えられています。炭水車の形式が変わっていないことから、記事では台車の振替であると断言しています。なるほど。板台枠台車を履くのは、8-20A形式となるのに、10号機のは8-20形式のままとのこと。しかし101号機のように、8-20A形式ながら鋳鋼製台車を履く異端児がおったりするので、なかなか一筋縄ではいきません。

キャブ側面上部から屋根のカーブが始まるところに吊り上げるためのフックが2カ所あります。よく見かけるのは穴の開いた吊りピースですが、フックは珍しいかも。

煙室扉回りの手摺は、この機関車もコの字タイプのものに簡略化されています。ナメクジではこんな手摺が流行っていたのでしょうか。

 

廃車後、一旦は行橋市で保存されたものの、あまりにも管理が杜撰で、行橋市が保存を放棄し一時は解体のおそれもありましたが、「NPO法人汽車倶楽部」が引き取って、美しい姿を復元すべく現在進行形で補修作業が進行しているようです。