ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 168

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和43(1968)年6月2日 糸魚川駅

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51168

パックリ口の開いた正面の形状が特徴的な長野工場製、いわゆる長工式集煙装置を装備しています。昭和29(1954)年に開発されたんだとか。天板の開口部は、鷹取式、敦賀式が矩形なのに対して、長工式は煙突の断面形状に合わせた円形となっています。因みに集煙装置のはしりとなった敦賀式は昭和27(1952)年から装備されています。168号機も今庄区、敦賀第一区時代には敦賀式を載せて、杉津を通る北陸本線の旧線で喘いでいたことでしょう。

 

と書いたものの、後で調べて分かったのですが、集煙装置は長工式ではなく、松任式であることが判明しました。長工式と敦賀式を足して二で割ったような構造で、長工式よりも少し小型だそうですが、画像で見る限りその違いはさっぱり分かりません。なお天板の開閉は長工式と同様に手動式です。(敦賀式はもともと手動式であったが、後に空気式に改造したものもあり。)

 

ドームの後ろには重油タンクが載っています。

150号機と同様に、この機関車も煙室前端部の左右には、何やらちょっとした突起がありますね。

前面には後部標識灯を取り付けずに運転したのでしょうか。多くの蒸機では脱着可能な灯具を装備していたので、取付忘れなんてことはなかったのでしょうか。

先輪担いバネカバーの中央上部には小さな突起物があります。ヘッドマークステーのようにも見えますが、あまりにもタッパが小さい。灯具掛けではないでしょうし、一体何なのでしょう。

 

某所からの依頼で久々にビデオ作品作りに精を出しました。納期まで時間がないので最初はどうなることかと不安でしたが、方針が固まると編集は順調に進み、何とか予定よりも早く仕上がり、現在、DVD-Rを焼いている最中です。収録時間は85分で、100枚製作。最新の映像は全くありませんが(それでも友人が撮影した4K映像を2カットだけ収録)、過去を偲ぶ内容なので、友人から預かっている映像も織り交ぜながら、懐かしい列車たちが続々登場します。販売用はDVDですが、自分と映像提供者用としてはブルーレイで製作します。ほとんどがSD映像なので、ブルーレイにしたからといって画質が決定的に向上するわけではないですけど。