ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 187

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和43(1968)年10月 浜田機関区

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51187

国鉄大宮工場製のトップナンバー機です。国鉄工場によるD51の製造は、すでに標準試作機である86~90号機が浜松工場で実施されていますが、標準形は大宮工場製の187号機がトップになります。この後、浜松工場が200号機から、鷹取工場が211号機から、小倉工場が220号機から、長野工場が229号機から、土崎工場が232号機から、郡山工場が234号機から、苗穂工場が237号機からといった具合に、比較的小ロットで製造が行われました。

187号機の門デフはG-5タイプと呼ばれる後藤工場製のもので、標準除煙板の下部を切り取り、鋼材の骨組みに換えた構造となっています。同タイプの門デフは、他に795号機が装着しています。C55やC57に装着された門デフとはだいぶ雰囲気が異なり、集煙装置とのコンビネーションは、D51の力強さを強調しているように感じます。

前端梁の後部標識灯、ボイラーとランボードとの接触部のカバーなど、オリジナルの姿が残されています。

現在は、原型に近い姿に復元され、生誕の地で大切に保存されています。