田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。
昭和44(1969)年9月28日 富山第一機関区
車歴は↓こちら。
http://d51498.com/db/D51/D51326
326号機はこの画像だけです。
キャブ前から斜めに伸びて、従台車の前方へと降りるのは換気装置です。上り勾配の長大トンネル内ではキャブ内が煤煙で充満するため、足回りから比較的新鮮な空気を取り入れてキャブ内へ送り換気を行います。木曽福島区時代に長野工場で取り付けられたのではないかと推測します。ただ、ネット上にある昭和42(1967)年頃の木曽福島時代の写真を見ると、集煙装置も重油タンクも装備していません。何でも、その当時は集煙装置を付けない機関車が主流で、昭和43(1968)年に落合川~坂下間に長大トンネルが完成したのを機に、一斉に取り付けられたのだとか。換気装置がいつ頃から取り付けられたのかは分かりませんが、いずれにしても山岳路線における煤煙問題は乗務員にとって文字通り死活問題でした。
富山一区では入換専用機だったので、換気装置は必要なかったでしょうけれど、あっても不都合はなかったのでそのままにしておいたのでしょうか。