ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 338

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和34(1959)年1月30日 高山機関区

貨物列車の輸送拡大のためD51が配置されることとなり、高山機関区では転車台に無火の338号機を載せての試験が実施されました。C58や9600よりも重量があるので、使用に支障がないかの確認でしょう。この時、338号機をエスコートしたのは49610。338号機の前照灯は時代を感じさせるLP42です。

D51の運用開始は同年4月1日からで、運用区間は飛騨金山~高山間。

 

昭和36(1961)年3月25日 高山駅南側

かつて高山市は生糸の生産が盛んで、製糸工場が幾つもあったそうです。そのひとつが火災を起こし、その消火に一役買ったのが338号機です。炭水車の水を消火に使用したとのこと。グーグルマップを見ると、この製糸工場が建っていた場所には現在、介護施設があります。また線路配置もそのままに現在もまだ残っています。それにしても野次馬の数が半端ありません。

この頃、炭水車に前照灯が取り付けられていません。転車台試験の時の49610などは、後部標識灯のようなものを付けているし。

除煙板の点検口は昭和36年には設けられています。

 

昭和42(1967)年11月8日 高山機関区

 

昭和43(1968)年10月2日 福井機関区

 

昭和45(1970)年4月10日 高山機関区

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51338

前照灯こそシールドビームになりましたが、比較的原型に近い外観と思われます。ただ従台車がLT154B形式からLT157形式に交換されたようです。