ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 528

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

昭和44(1969)年2月21日 稲沢第一機関区

車歴は↓こちら。

http://d51498.com/db/D51/D51528

中津川区からの出戻りですが、集煙装置などは撤去済です。休車中のようです。実際、解放テコにぶら下げられた札には、ちょっと判別し辛いのですが、左2行は「ボイラ水なし  テンダ水なし」と読めます。

除煙板には吊り掛け用の穴が2カ所開いていますが、内側には吊環まで取り付けられています。さあ、どっちが先でどっちが後なのでしょう。

 

何か話題はないかと安直にネットで調べると、出てくるのは模型の画像ばかり。1/25スケールで日本国有鉄道が昭和54年に退職者の希望者に頒布したもの、なんだとか。大きい割には細密というほどのディテールではありませんが、モーター内蔵で、乾電池で動輪が回転するそうです。ナンバープレートの文字がなんじゃらほいレベルですが、それでも100台の限定品だったことから、稀少価値はありそうです。ただいま、メルカリに出品中です。

 

ここのところ、何をトチ狂ったのかと自分でも思うほど、鉄道関連の書籍をアマゾンやヤフオクで漁っています。その中で面白かったのは、昭和54年に竹書房から出版された「日本の駅」という国鉄駅舎の写真集。百科事典ほどの大きさで、布張りのケース入りといういかにも豪華本という体裁です。実際、定価は45,000円という横綱級で、2000部限定品です。掲載は有人の旅客駅を対象としており、その数、三千数百。前書きには「最新の写真」とあるのですが、実はそうでもないらしいです。というのも、この写真集、もともとは昭和47年に鉄道ジャーナル社が発行した同名の写真集が元になっているからです。それから7年が経過しているわけですが、その時の写真が竹書房版で必ずしも更新されていないようなのです。それはともかく、竹書房版では、鉄道ジャーナル社版の全てを再現しているわけではありませんが、「国鉄全駅ルーツ大辞典(事典だと思うのですが)」という記事が500ページもあって、鉄道ジャーナル社版の倍のボリュームになっています。価格は9倍以上ですけど。(鉄道ジャーナル社版は5,000円。)

結局、昭和47年頃の駅舎の写真ということで、木造のものが数多くあり、それだけで胸キュンになってしまいます。