matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮ください。

撮影日・撮影場所
車歴は↓こちら。
http://d51498.com/db/9600/49637
同じフィルムの中にこんな画像があります。



「583系事故」で検索すると、ウィキの中に「尻内駅特急「はつかり」脱線事故」というものがありました。尻内駅は現在の八戸駅ですが、車輛がホームへ乗り上げている点が記事の内容と一致するので、おそらく北上する列車の窓からこの事故を撮影したものと思われます。すると、49637は青森機関区で入換専用機であったことから、画像は昭和45(1970)年8月12日 青森駅で、客車の入換中といった所でしょか。
番号板は低い位置に取り付けられていますが、数字配列も特徴的です。
写真集「東北の蒸気機関車ー青森を中心として 下巻」(樋口慶一著 株式会社エリエイ / プレス・アイゼンバーン)には、この頃の青森機関区所属のキューロクの特徴が紹介されています。
まず前照灯はLP405。炭水車の前照灯は庇付き。煙突後ろには空気圧縮機用の消音器がありますが、その排気部には雪除け用の傘が付いています。フロントの解放テコは片側タイプ。蒸気管が前方へ引き回されています。ランボード前端には手摺を兼ねた「架線注意」札を掛けるポールが設置されています。動力式逆転機を装備したものがあり、49637もその1輌。機関士側キャブ側面のみ後方に再延長されており、そのため下部を見るとランボードの高さ辺りで切り欠くような姿になっています。キャブ側窓の庇は全幅に及び、深めです。キャブ前窓の庇はコの字拝みタイプ。キャブ屋根は後方に延長。炭水車は後方見通しのため増設部の幅を狭くしており、断面が凸形となっています。後に通常の形に復元してはいるものの、奥行き方向全部に渡ってではないのでその形状が特徴的となっています。
同僚である29682の画像を再掲しておきます。

昭和42(1967)年8月19日 青森機関区
キャブ側面の再延長、炭水車の切り欠き形状などが特徴的です。
電化前なので、ランボード前端部に「架線注意」札用のポールはまだ据えられていません。