ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

滝川駅で徹夜観察

「SLダイヤ情報」の情報が根室本線・滝川機関区に関してはあまりあてにならないということで、現状がどうなっているのかを更に知りたくなり、滝川駅で夜を徹して観察することにしました。夏休みだし。鉄友のK君から三脚を貸してもらいました。

まずは出発前に札幌駅でウォーミングアップです。

イメージ 1

大雪52号 8519列車 DD51616

この時期、夜行の臨時列車が花盛りで、このほかにも「利尻51号」「狩勝53号」「ニセコ51号」「上り・すずらん53号」といった急行列車が夜の道内を駆け巡っておりました。ただし、臨時なので寝台車は連結されておりません。更に80系気動車の夜行「北斗51号」なんてのも走っていたんですね。

イメージ 2

狩勝4号 417列車 DD51 644
そこへDD51の単機が。

イメージ 3

DD51 706か?

イメージ 4

「利尻」 317列車 DD51 1156
夏休みなのにホームには誰もいません。そりゃあホームの端だし列車はいないし夜行列車の発車はないし。
かくして、「狩勝53号」の乗客となって21時35分、札幌駅を出発しました。

イメージ 5

江別駅 ED76 505 列車名は分かりません

2時間弱のプチ旅行が終わり、23時19分、定刻、滝川に到着しました。

イメージ 6

「狩勝53号」 8419列車 DD51 585
お見送りします。
この後、改札口へ行き、夜通しホームで撮影するお許しを頂戴します。ちゃんと手持ちの切符を見せます。赤平行きの往復乗車券です。ホームの端にトイレがあるので、いちいち改札口を出ずに済みます。

イメージ 7

「大雪5号」 517列車 ED76 506
客車のサボは「北見行」になっています。前2両は北見で切り離されるのです。
ネガに丸っこいシミが出来ています。何でしょう。心霊写真ではありません。

イメージ 8

滝川機関区
D51と9600ですが、どちらも煙突にカバーが巻かれており休車でしょうか。

イメージ 9

事務所前に休んでいる機関車は生きています。

イメージ 10

1453列車 DD51 633

イメージ 11

回943D キハ17 254+キハ17
苗穂機関区の車両です。手前の254号はこの2年後に廃車となります。蒸機でなくても、寿命が来れば一部の車両を除き廃車になり解体されるのは皆同じです。そう考えると、どんな車両にもカメラを向けるべきかなと考えてしまいます。深夜なので、異常にしんみりしてきます。

イメージ 12

4184列車 ED76 501

イメージ 13

「からまつ」 423列車 DD51 638
あれ?小樽~滝川間の牽引機はED76だとばかり思っていたのですが、下り列車は岩見沢で機関車を交換なのでしょうか。

イメージ 14

すでに日付は変わっていますが、ホームの照明が消えることはありません。消えたらヤバイでしょ、私。

イメージ 15

下りの貨物列車が3本並んでいます。その向こうでは9600が入換を開始しました。

イメージ 16

2362列車 ED75 501
撮影している時はED75だとは気づきませんでした。残念ながら岩見沢より南には運用がないので、なかなか出会う機会はありません。

イメージ 17

9600による入換です。この当時にビデオがあれば撮り放題だったでしょう。フィルムは感度が悪いので綺麗に写りませんから。

イメージ 18

4485列車 DD51
その入換鑑賞を邪魔するかのように下り貨物列車が通過してゆきます。

イメージ 19

モノクロでもカラーでも美しいです。ヤードは眠りません。

イメージ 20

5272列車 ED76 517
この列車は滝川からDD51の牽引になりました。

この後はフィルムをカラーネガに交換して撮影を続けますが、結論から言うと、蒸機牽引と思われる列車はことごとくウヤだったので確認しようがありませんでした。

空がわずかに白み始めた3時20分、ようやく蒸機が本線に姿を現し、D51 96がその先陣を切って単1173列車として駅を発車してゆきました。

昭和50(1975)年7月28~29日