ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

普通に普通に

11月に入り、いよいよ蒸機全廃へのカウントダウンが間近に聞こえるようになってきました。受験勉強どころではありません。蒸機は全廃、受験は惨敗。その覚悟というか、開き直りというか、両親もそんな私に匙を投げた、いえいえ、本人の自由意思に任せたということでしょうか、何も言いません。受験という現実からの逃避は恥ずかしいことですが、青春を謳歌するのには役に立つ。ん?どっかで聞いたような。

今回の室蘭本線入りは、いつもの沼ノ端経由ではなく、岩見沢からにしました。全然いつもと違っていて普通じゃないじゃんか。でも乗ったのは普通列車だからいっしょ。

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札幌から乗車したのは827列車で、スハフ32 376です。でもせっかく車内の写真を撮るんだったら、横着せずにキチンと撮れよな~、自分。

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岩見沢駅 224列車 C57 44
てっきり廃車になったと思っていたC57 44が牽引します。この期に及んでの大復活でしょうか。写真を撮っていたら声をかけられました。級友の弟でした。友人らと見に来たのか撮りに来たのか乗りに来たのか、詳しくは聞きませんでしたが、めちゃくちゃ興奮状態です。そんなことより、224列車は満員ではありませんか。ホームにはファンが沢山いたので嫌な予感はしていたのですが、腰掛に銀箱をデンと置いて占領している輩もおるし。でも二つ目の栗沢で下車するので、デッキに立ってゆくことにします。いや、栗沢駅では速攻で降車しなくてはいけないので、のんびり座ってはいられないのでした。

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栗沢駅 左:224列車 正面:223列車 C57 135
蒸機牽引客車列車同士の並びを撮りたかったので、急いで跨線橋に駆け上がって撮影しました。撮影する人は他に誰もいません。224列車乗車のファンはみんな栗丘へ行くのでしょう。2本の客車列車を見送ってから駅を出ました。

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栗沢駅→志文 9491列車 D51 1120
てっきり単機かと思ったら、セキを何両も連ねておまけにたっぷり煙を噴き上げてやってきました。「35」の速度制限標識が何ともですが、まあご愛敬ということで。

平成の今、栗沢駅は列車交換のできない棒線駅となり、勿論分岐はなくなり、上記の速度制限標識もありません。色々なものが消えてしまいました。

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志文→栗沢 1296列車 D51 953
先ほどの9491列車とは対照的に、こちらはいたってのんびりと、煙も出さずに栗沢駅に到着です。写真は何とも曖昧で退屈至極ですが、写っている祠は、今でもちゃんと祭られております。変わらないものの存在は、ちっちゃくても大きいです。

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同上
すぐにダッシュして踏切でも1枚。すかさずシャッターを30分の1秒にして流し撮りをするのですが、ブレまくっているので写真は割愛です。
やや、953号機も生きてましたか。828号機とともに苗穂工場に留置されていたカマです。カマをかけられたか。

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3538D(夕張発 札幌行) 1296列車

こんな何気ない風景も、平成の現状と見比べてみると面白いかもしれません。面白くないかもしれませんけど。これだけあった線路が今は1本だけ。レールは2本。

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停車している姿をバシバシ撮っていたら、いよいよフィルムがなくなってきました。これはマズイ、急いでカメラ屋さんを探さなくてはいけません。小走りで辺りを探し回っていたら、運よくシャッターが半開きになっている店を見つけました。そこのオヤジさんは「汽車の写真なんか撮ってどうするの?」とニコニコしながらコニパンSSを渡してくれました。ホント、どうするのかは自分でも分かりませんので「単なる個人の趣味ですよ」とはぐらかして店を出ました。

無事にフィルムを調達し、心安らかに先ほどの踏切に戻ってみると、いつの間にかファンが増殖しており、7、8倍にも膨れ上がっておりました。まあ、2人だったのが15人くらいになっていたってことですけど。ハゲ状態で発車する1296列車を写してフィルムを使い切り、ここからコニパンSSでの撮影です。コニパンSSって初めてかも。

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栗沢→志文 4487列車 D51

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栗沢→志文 225列車 D51

4487列車はいささか遠すぎたので、225列車ではもう少し近づいてみましたが、まあどっちもどっちですね。しゃあない。これが自分流だし。

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栗沢←志文 2460列車 D51 1085
懲りずに遠景ですが、鳥たちがアクセントとなってくれました。あの高さから撮りて~。

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同上
この小川は今でも残っていますが、もはやスッキリと見通しは利きません。左側に樹木がビッシリです。線路の向こう側にも林が茂っております。

栗沢での撮影はここまで。遠浅に移動します。どうしても苫小牧以西には行けません。沿線がつまんないから?列車は種類が豊富なんだけど、蒸機にばかり目が行っているからあまり食指が動かない、とか。自分でもよく分かりません。

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226列車 DD51 648 5293列車 D51 1149
226列車の到着に合わせて5293列車が通過するところだったので、跨線橋の階段から熱写。熱写って何だい。で、すぐさま乗車します。

さて、遠浅までの間に何本かの列車と出会います。幸いにも車内はスカスカ。右側の席へ座り込んで、窓を全開にして構えます。いささか風が冷たいッス。

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古山駅 2460列車 D51 1085

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三川駅 1297列車 D51 737

早来駅では5790列車 D51 916を追い抜くのですが、ブレまくってしまったので、とてもじゃありませんがお見せできません。

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遠浅駅 227列車 C57 38
途中ですれ違うと思っていた227列車は遅れていて、226列車を見送ってから遠浅駅に到着しました。お蔭で慌てずに撮影できました。

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同上
いかん。自分の影が入ってしまった。

ここで2本目のフィルムも終了。この後はカラーネガに入れ替えます。その続きは8月6日の記事へ。でも、つまらんぜよ。

昭和50(1975)年11月2日