3月3、4日の両日、無事に受験を終え、翌日には早速、それまで堪えていたものを一気に吐き出すかのように御崎へ向かいました。御崎は室蘭本線の駅で、すぐ近くにある鐵原というコークス工場では、入換機関車としてまだ蒸機が活躍しているのです。
会社の入り口付近で、無火のS-205発見。本日の入換はS-304でしょう。S-205はあまり稼働していないとは聞いていたけれど、あ~近くで撮りたい!ダメ元で守衛さんに尋ねてみましたが、やはり構内での撮影はNGでした。
ややしばらくして、真打登場であります。晴天とはいえ、寒い上に風がいささか吹き荒れており、もう鼻水はダダ漏れ状態。でもその分、機関車からは綺麗な蒸気が上がっています。
室蘭へ向けて急行「ちとせ」崩れの普通列車が通過してゆきます。
この日は、他にも数人のファンと、訳の分からない業者が撮影に来ておりました。
業者2,3人のクルーだけは構内を自在に移動して機関車を追い回しており、邪魔臭いったらありゃしません。何かインタビューされたけれど、つっけんどんな返答をしたら見切られたようで、すぐに別なファンの所に行ってしまいました。
ここ 光漏れ↓
568D 苫小牧発室蘭行き
いちいち時刻表を見て室蘭本線の列車を待ち構えているわけではなく、警報機の音を聞いてからカメラを構えました。本日の主役はS-304ですからね。
227列車 DD51 1146 思い出の岩見沢行き普通列車
1284列車 DD51 790
この頃は室蘭駅のまだ先に西室蘭という貨物駅があったので、そこへ向かう貨物列車でしょう。
相当にシャッターを切っていささかマンネリ気分になってきたので、近くの丘に上がってみました。
戦時中にこんな写真を撮っているのが見つかったら、憲兵にしょっぴかれて拷問ものですね。平和な国でよかったよ、ホントに。
S-205
何やらディーゼル機関車らしきものが見えます。何かの作業車を連結しています。
1283列車 DD51
西室蘭から折り返してきた列車でしょう。入換中のS-304と上手い具合にフレーミングできました。
単228列車 DD51
とまあ、一杯写真を撮って、久々に五階音の汽笛も生で聞けたし、大いに満足して帰途に就いたのでありました。でもこれが、鐵原を訪れた最初で最後となりました。
昭和52(1977)年3月5日