C56 160が北海道にやってくるというので、その姿をちょっとでも早く見たいとばかりに苗穂工場を偵察することにしました。
まずは昭和55(1980)年11月8日
残念ながら工場にC56の姿はありませんでした。キハ21 53が解体場で佇んでおりました。
苗穂駅の構内にはキハ55とキロ26の姿が。廃車でしょうか。苗穂機関区にはDD51が何両もたむろしています。
下り「北斗」が終点の札幌を目指してライトスパートです。「北斗」が通過する横には材木が積まれていますが、そこに今は厚生病院の駐車場があります。画面右に見える建物が、後に掲載する気動車の車庫のようです。
11月10日
札幌駅北側にあったピンク色の建造物が解体されていました。何の建物だったか。「札幌ストア」は国鉄の物資部が経営するお店でしたかね。
東4丁目か5丁目あたりでしょうか。特急「おおぞら」が苗穂方面へ向けて駆けてゆきました。看板の標語通り高架化で進んだというか、建物が立て込んで余裕がなくなった感があります。
北ガスのタンクは、当時のランドマークでした。「おおぞら」は堂々の10両編成のようです。
苗穂工場付近にやってくると、タイミングよく専用線に貨車がやってきました。背後の建物は、JRになってから実習館と呼ばれたものですが、先日解体されてしまったようです。手前の空き地に今はマンションが建っています。
苗穂工場前通りの踏切から本線側の方を見ています。灰色の塀が最近まで残っていたと思いますが、今もあるでしょうか。
振り返ると、右手には「フルヤ製菓」、左手は「サッポロビール」の工場があります。この苗穂工場前の通りを歩くといつも甘~い香りが漂っていました。
この専用線はどちらの工場のものだったのか。
画面左端には、今でもそそり立つサッポロビールの煙突。
跨線橋にやってきますが、今日もC56の姿は見えません。キハ46 5を先頭にして、気動車が出区するところです。
ガラ~ンとした工場構内。操重車というかクレーン車がおりました。どうやらキハ21 53の解体作業が始まっているようです。
今度は苗穂機関区に入区です。冬に備えて、ジョルダンのキ700形式が待機しています。
意気消沈しての帰り道、乗用車がパトカーに捕まった現場を通りかかったところ、「おおぞら」が通過してゆきました。
11月11日
苗穂←札幌 下り特急「ライラック」
この日も札幌駅から歩いて苗穂に向かいました。
未だC56の姿はなく、キハ21 53がヤバイところまで解体が進んでおりました。
運転台の壁が倒壊です。
あちゃ~。
DD13 41が入換をしていました。早々とJR北海道色です(ウソぴょん)。
11月12日
フルヤ製菓前から専用線の踏切を臨みます。この日はDE10が牽引。
結局この日もC56には会えず、工場の写真すら撮っていません。
11月8日の写真で紹介した気動車の車庫の前ですが、この場所がイマイチ分かりません。研修センターのグランド辺りでしょうか。
キロ28 198の姿が見えます。冬になると運用から外れます。
多分、苗穂機関区に入区する列車。
な~んも珍しくない711系。
急行なんちゃら。キハ22がちょっとみすぼらしいかも。
出区する気動車。右手奥に跨線橋が見えます。跨線橋の東側が工場で、西側がこの車庫という位置関係になりそうです。
この踏切は、現在の厚生病院横を走る道路のものです。
781系同士がすれ違っている手前に踏切がありますが、それが厚生病院横の通りのものです。札幌側に移動しています。
同じ場所から札幌側を見ます。先ほどすれ違った781系の後を追って、急行列車が追いかけています。この付近は高架化に伴い今とは配線が変わり、本線は画面右側に寄っています。
11月14日
遂にC56が姿を現しました!
なんて喜んでいた時にふと背後に何かを感じたのか、振り返るとこんな列車が。
キヤ検がキハ56系急行と並走してきました。おまけに711系とすれ違うも、なんじゃいこのポジションは。
まあ、珍しいっちゃ珍しいよね。パンタ上げているし。でも電車じゃないよ気動車だよ。
守衛さんに断って工場に入り、無事C56 160を撮らせていただきました。
めでたしめでたし。