夏休みに帰省した折、室蘭本線の客車列車に乗車しました。かつて、室蘭本線や夕張線の蒸機を撮影するのに必ず乗車した客車列車。その頃を思い出しながらの乗車でした。
夏だけに、ドアも窓も開けっぱなし。この開放感が何ともいえません。乗客も少ないし。機関車は変わっても、心地よい列車の揺れに身を任せておりました。その気になればDD51に乗り移れそうです。
途中、幾つかの駅が無人化し駅舎はこじんまりと小ぎれいな建物に変わっておりました。合理化の波は車両や列車だけではなく、すでに駅にも押し寄せているのがヒシヒシと感じました。
苫小牧駅ではDD13が貨車の入換を行っていました。製紙工場関係の貨車なのでしょうか。貨物列車は年々減少していましたが、今や、この製紙工場からの貨物もなくなりました。ここだけではなく、貨物扱いの駅が減り、専用線などはもう北海道には残っていません。鉄道の有り方は、この35年の間にすっかり変わってしまいました。
鉄道ファンというのは過去に価値を求め、過去に生きがいを求める生き物なのでしょうかね。
昭和57(1982)年8月18日