ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

野辺地駅でレールバス

東北旅行をした際に立ち寄った南部縦貫鉄道。ここでのお目当ては言わずと知れたレールバス。大型バスよりも小柄ですが、それがかえっていかにも地方私鉄らしい愛くるしい雰囲気を感じました。

早朝、野辺地駅に降り立ったのは5:35。まずは駅近くの踏切へ向かい、国鉄の貨物や客レ、そして特急「ゆうづる3号」を迎え撃った後、真打のレールバスに初めてシャッターを切りました。
ちっちぇえ~。
かつて国鉄にも閑散路線に対応すべくキハ01などのレールバスは存在しましたが、その小ささ故に朝のラッシュ時には対応できず、早々に姿を消してしまったそうです。

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駅に戻り、南部縦貫鉄道のホームへ下ります。先ほど踏切で撮影したキハ102が停車していました。国鉄の列車から降りた高校生たちが、跨線橋を渡り、南部縦貫鉄道の改札口から高校へ向かっています。ホームにあるのは私の荷物である三脚や寝袋やバッグの他に、列車に積み込む本物の荷物で、これは盛田牧場宛のようです。レールバスでは荷物輸送も行っているのです。


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レールバスに相応しく、側窓もバス窓です。床下の消音器だけがヤケにピカピカしていますね。

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背景は国鉄のホームで、右端に端部がちょこっと写っている貨車は、南部縦貫鉄道が輸送に使用しているものです。この当時はまだ貨物輸送で何とか経営を凌いでいました。

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七戸からの上り2番列車が到着し、こちらからも高校生が大勢降りてきました。まだ夏休みのはずなのに、随分と登校してきます。もしかして北海道と同じく8月下旬で夏休みは終了なのでしょうか。


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差し替えられることのない行先サボ。
南部縦貫鉄道が所有する旅客車は全部で4両で、全て気動車です。うち、キハ101とキハ102の2両がレールバスです。

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キハ102が転線し、ホームに入線してきました。これが七戸行きの始発列車になります。丸味を帯びた前面形状には、何か前途洋々たる明るい未来を感じさせます。でも、バックミラーの取り付け方は決してスマートではありません。大丈夫か。急に、この鉄道の先行きが心配になってきました。

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運転台後ろの広告板らしきところに広告はなく、ポツンと安全祈願のお札が貼られていました。私はこのレールバスに安全運行を託して、七戸へと向かったのでありました。乗り心地ですが、すんげえ揺れて、脱線するかと思うほどスリリングなものでしたが、無事に七戸駅に到着できたので、お札の効果は十分にあったようです。

昭和52(1977)年8月26日

今朝の北海道新聞には、廃止迫る夕張支線の沿線が紅葉に包まれ、その最後の風景を撮影しようと、多くの鉄道ファンが訪れているという記事が掲載されていました。そういえば今が紅葉の真っ盛りでした。思い起こせば、確かにこの時期には臨時列車が運転され、キハ56系だのお座敷車だのを撮りに行ったものです。まだ清水沢駅タブレット交換が行われていた頃の話ですが。今日も青空が広がる好天のようですので、沿線には多くの鉄道ファンがカメラを構えるのでしょうね。わたしゃビデオ編集の大詰めを迎え、それどころではありません。