ちっちぇえ~。
駅に戻り、南部縦貫鉄道のホームへ下ります。先ほど踏切で撮影したキハ102が停車していました。国鉄の列車から降りた高校生たちが、跨線橋を渡り、南部縦貫鉄道の改札口から高校へ向かっています。ホームにあるのは私の荷物である三脚や寝袋やバッグの他に、列車に積み込む本物の荷物で、これは盛田牧場宛のようです。レールバスでは荷物輸送も行っているのです。
レールバスに相応しく、側窓もバス窓です。床下の消音器だけがヤケにピカピカしていますね。
七戸からの上り2番列車が到着し、こちらからも高校生が大勢降りてきました。まだ夏休みのはずなのに、随分と登校してきます。もしかして北海道と同じく8月下旬で夏休みは終了なのでしょうか。
差し替えられることのない行先サボ。
キハ102が転線し、ホームに入線してきました。これが七戸行きの始発列車になります。丸味を帯びた前面形状には、何か前途洋々たる明るい未来を感じさせます。でも、バックミラーの取り付け方は決してスマートではありません。大丈夫か。急に、この鉄道の先行きが心配になってきました。
運転台後ろの広告板らしきところに広告はなく、ポツンと安全祈願のお札が貼られていました。私はこのレールバスに安全運行を託して、七戸へと向かったのでありました。乗り心地ですが、すんげえ揺れて、脱線するかと思うほどスリリングなものでしたが、無事に七戸駅に到着できたので、お札の効果は十分にあったようです。
昭和52(1977)年8月26日