その年の「苗穂工場・運転所まつり」には小型のビデオカメラとスチルカメラを持って撮影に赴きました。
自宅から最寄りの駅になります。高架化工事に伴い線路が西側に移設され、ホームも新たに設けられました。ホームは一時的なものなので朝礼台仕様です。列車で苗穂へ向かいました。
牽引機は入換動機のDD16 48。すでに車籍はなく、苗穂工場の入換機関車ですが、北海道に生きる最後のDD16でした。もっとちゃんと撮影しておけばよかった。
動きを表現するには流し撮りが手っ取り早い。
C62のキャブとスハシ44に乗車できますが、C62のキャブ内はギュウギュウ詰めで、窓の外もろくに見えないのではと余計な心配をしてしまいます。スハシ44の方はゆったり座れます。この後、スハシに乗車してビデオ撮影をしました。
工場の中はろくに見もしなかったのか、C62以外は写真もビデオ映像もありません。苗穂駅に戻る跨線橋の途中から苗穂運転所を写してフィルムはおしまいですが、この後、休憩所となっていたトマサホのキシ80に入って知人とダベリングタイム。その内に雪が降って来たので、早々に退散してしまいました。
因みに、この前々日には車で大沼方面でフラノEXPを撮影し、その日のうちに旭川へ移動して温泉に宿泊、明けて早朝から石北本線の中愛別や宗谷本線の塩狩で撮影しております(しかも雨の中)。そしてこの翌日にはフラノEXPを撮りに釧網本線へ(摩周まで)ほぼ日帰りで訪れました。午前1時ちょうどに自宅を出て、翌日の午前1時1分に帰宅という24時間1分の撮影行でした。今じゃ無理だ。
平成9(1997)年10月12日
昨日はスタビライザーを使って初撮影を行いました。新苗穂駅前から旧苗穂駅前までの沿道風景を撮りましたが、もう全然ダメでした。バランスがきっちり取れていなかったので、カメラが安定せず、右に左にゆらゆらと。その揺れを指で押さえようとすると、今度はカメラが水平方向に回転するわで、もうわや。全重量は3kgほどなのですが、今日は両腕の付け根が筋肉痛です。バランスの調整が実に難しいというのはYouTubeでも指摘されていましたが、何とかなるべと浅はかにも軽く考えていました。でも、これで一番の問題点が見えてきました。全体を重くすることで調整がやり易くなり、またカメラがより安定することが分かったのです。スタビライザーの慣性モーメントを大きくすることで、外力からの影響を受けにくくできるわけですが、それには重くするのが手っ取り早い。ただ、それだと腕への負担が益々増すわけで、そこは自分の筋力を鍛えるしかありません。それこそが最も困難な問題と言えなくもありませんが。