駅撮りというと初心者っぽい感じがして、ホームでカメラを構えるのがちょっと気恥ずかしい思いをした時期もありました。でも、そんな思いをしながら撮った稚拙な写真であっても、後に思い出深いものに変わったり、或いはその時代を映す貴重なシーンだったりすることがあったりなかったり。
この駅はどこなんだろうとず~っと思っていましたが、2枚目の写真に写っていたホームの時刻表で「清水駅」と判明しました。清水駅に跨線橋があったんだ!と今更ながら驚く自分が恥ずかしい。そういえば、高低差が低いという理由で、地下道ばかり歩き、跨線橋はほとんど使ったことがありませんでした。
上り貨物列車 EF60 110
列車待ちをしていると、よく貨物列車が通過してゆきました。EF60もEF58もバリバリ現役で走っていた時代。
「4712M」は急行「富士川2号」
「富士川2号」は甲府発静岡行きの列車ですが、ここは上りホーム。向きが逆です。列車番号の表示ミスでしょうか。4713Mの「富士川3号」だったのかもしれません。いずれにしても急行に乗車する筈はないので、この後の普通電車に乗った模様。
おそらく沼津駅。クエ28002という救援車が留置されていました。全景は無理ならナンバーだけでもとカメラを向けたのでしょう。こんな風に、駅ホームでは思わぬ発見があったりすることも。それにしても中央のドアの広いこと広いこと。救援機材が収納されているのでしょう。
熱海駅に到着するも一体何をしにやって来たんだか。
下り貨物列車 EF65 103
トンネルに挟まれた駅なので、ヘッドライトの点灯は確実。
この後の行動は全く不明。
昭和56(1981)年8月8日
日付は変わり、再び清水駅です。札幌に帰省した時のものです。
停車中の下り貨物列車 EF65 6
若いナンバーはちょっと嬉しい。初期のEF65と後期のEF60の区別は難しい。
下り列車。サロ163のトップナンバー。希少な163系電車です。場所柄、こんな撮り方しか思いつかない。
この後、普通列車で東京に出て、上野からは臨時急行「八甲田61号」で青森へ向かいました。夏のボーナスが出たとはいえ、新入社員なのでその額はお小遣い程度。倹約しました。北海道ワイド周遊券を使い、急行の自由席を使えば急行料金は不要になりますから。
列車名は分かりませんが、夜行急行でしょう。東北線の夜行急行といえば「八甲田」ですが、繁忙期には臨時の「八甲田」も運転されていました。手元には1981年4月号の時刻表しかありませんが、それを見ると下りでは「57号」「59号」「61号」の3本が運転されています。ただし「57号」は八戸止まり。これに加えて常磐線回りの「十和田」が定期3本に臨時が1本ありました。
青森駅です。
12系客車なので、もしかしてこれが乗車した「八甲田61号」だったのかもしれません。車内アナウンスを録音したカセットテープには「8号車オハ12 314」とメモがあります。
この「羊蹄丸」に乗って函館に渡り、函館からは季節列車の急行「すずらん3号」で東室蘭まで乗車し、そこからL特急「ライラック17号」に乗り換えて札幌へ向かっています。「ライラック17号」は苫小牧で、先行していた「すずらん3号」を追い抜くので、早く札幌に到着できました。特急に乗り換えたもう一つの理由は、ワイド周遊券では道内なら特急列車も自由席は特急料金不要に変更となった直後だったからなのかもしれません。収集していた使用済み切符はほとんど処分してしまったので確認できませんが。
で、何が残念かって、ぜ~~~んぶ黄変してるじゃないか!
昭和56(1981)年8月13~14日