ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

徹夜明けの寒い朝

相変わらずの昔話の写真ばかりで恐縮ですが、それが年寄りの専売特許なのでご理解のほどを。

既にだいぶ前の記事でご紹介しておりますが、滝川駅の朝です。当時、蒸気機関車の運用を調べる唯一の方法は「鉄道ダイヤ情報」の前身である「SLダイヤ情報」だけでしたが、これが不定期の発行だったためになかなか信用できない部分もありました。(でも1時間目ダイヤと時刻表は本当にありがたかった!)しかも蒸機末期ともなると、昨日まで蒸機で運用されていた列車が今日はあっさりDD51に代っていたなんていうことも珍しい事ではなく、そこで、現状がどんなになっているのかを実地検分しようと滝川駅で徹夜観察をしたわけです。

前夜、改札駅員氏にその旨を断って、ホームにず~っと居たわけですが、マジ、寒かった。真冬の格好でいたのに、足元からジンジン冷えてきて、椅子に腰かけてジッと待つなんてことは到底できませんでした。トイレはホーム端にあったので改札を出入りする必要はなく、また反対側のホーム端には職員の詰所があり、声を掛けられてそこで少し暖を取らせていただくこともでき、本当に当時の国鉄職員の皆様は親切な方ばかりで、ありがたい思いを沢山させて頂きました。今更ながら感謝感謝の気持ちで一杯です。激しく人見知りな私がこういう行動を取ることができたのも、そういう親切な方々のお陰ですね。

列車の来ない時間帯に、ホームをうろうろするのにも飽きてきて、機関区で機関車の写真を撮らせてもらおうと事務所へ行ったら「暗くて危険なので、朝になったら来なさいね」と極く当然のことを言われてまたホームへ戻り、とにかく寒くて長い夜を過ごしました。

そしていよいよ空が白んできました。
イメージ 1
4:40頃 上り急行「大雪5号」か
4:50頃 上り急行「狩勝3号」と思われ
この当時、まだ上下の列車を奇数番号、偶数番号で区別しておりませんでした。ので、「大雪5号」にも「狩勝3号」にも上り列車と下り列車がありました。滝川機関区での撮影を断られて、ホームに戻ってすぐの時と思われます。機関区には4:30に行ってました。バカでしょ、自分。

夜明け前の睡魔並びに寒さと格闘しながら、ようやく夜明けを迎えました。機関区を訪ねた時に、この日の根室本線の貨物の運用を尋ねたのですが、昼までは単機以外全部ウヤと知らされて、かなり意気消沈していました。それまでの間にも、夜中の蒸機牽引とされている列車に随分とウヤがあり、蒸機かどうかの確認はできませんでしたので、頑張った割には成果に乏しくちょっとヘコンでおったのです。けれど、朝日に照らされた蒸機の姿を見ると一気に気分が高まり、やる気モードは全開に達したのでした。イメージ 2
6:20頃 単1090列車 79602
門デフの79602は、これから砂川へ向かうところです。この前にもD51が単機で発車しております。79602は砂川駅での入換を、D51は上砂川支線や歌志内線の貨物列車牽引だと思われます。

イメージ 3
上の写真のすぐ後 846M 滝川発の上り1番列車、手稲行きです。
割といいタイミングでシャッターが切れたと、珍しく自画自賛

イメージ 4
6:21 単1090列車
天衣のような蒸気をまとった姿にうっとり。眠気なんぞ吹っ飛んでいます。
6:13に到着してからしばらく停車していました。ダイヤを見てもどの列車なのかは分かりません。おそらく苗穂への回送と思われるDD14 1を連結した珍しい姿と思いつつも、蒸機の前ではその魅力は足元程度です。
ところでこの写真にはずっと記憶違いをしておりました。てっきり上り列車だと思い込んでいたのですが、陽の方向やED76のパンタグラフの上げ方から、明らかに下り列車です。で、改めて「SLダイヤ情報」の最終巻に掲載のダイヤを見てみると。分かりました、1191列車です。やたらバカ停する列車です。なので、DD14は苗穂への回送ではなく、苗穂からの回送ということになります。あ~スッキリ。

この約1時間後、単機の9600を撮るため、赤平へと向かったのでした。しかし赤平では再び睡魔に襲われ、青空の下の紅葉が美しかったこと以外、その時の記憶はほとんどありません。

昭和50(1975)年10月26日 滝川駅

年賀状をようやく印刷し終えました。新しいプリンターはちょっと赤味が強めに出るようですが、それよりもインクがあっという間になくなったのが気になります。プリンターは現行機種なので、ヤフオクに出品されているインクでもそうバカ安いものはなく、いいとこ市販価格の7割程度(送料込みで)。すでに1万5000円分も落札し、プリンターの価格を上回ってしまいました。印刷は仕事にも使うので常にインクが補充できるように備えておかねばなりません。プリンターは今の倍くらいの価格になってもいいので、インクは今の半値くらいにならないでしょうかね。