ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

平駅で

常磐線の平駅。現在はいわき駅と名前を変えましたが、平と聞くと、かつてC62などのハドソン機で賑わっていたであろう平機関区が思い浮かびます。とはいえ、写真でしか見たことが無いので、妄想逞しく勝手に思い描いているだけですけど。
その平駅に降り立ちました。平成最初の撮影です。目的は磐越東線。平駅には過去に下車したことはありますが、磐越東線は初めての訪問です。磐越東線というと、古めだとD60、その当時だとDD51重連貨物といったイメージが強いと思うのですが、私としてはそういう郡山側のメジャー区間は敢えて避けて、平側の鄙びた雰囲気をこのローカル線に求めました。ガイドブックの類は見ない私ですので、これから訪れる磐越東線の具体的イメージは何もありません。いつも通り5万の地図を購入し、地形図からその雰囲気を読み取って目的地を決めました。

上野発07:00のL特急「ひたち3号」に乗車し、平到着は09:42。磐越東線の郡山行き737Dの発車10:38までは少々時間がありますが、ホームで撮影して時間を潰しました。「ひたち」の車窓から見えた401系が気になっていました。

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DE10 571+DE10 570
この他に572号機と574号機もおりました。
後方の建物には「平運転区」と掲示されていますが、閑散としているここが元機関区だったのかどうかは分かりません。

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電車が入区してきました。JR色車と国鉄色車との編成。後ろは451系でしょうが、前は?

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クモハ717-103

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モハ716-103

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クハ716-8
スキャナのゴミ取り機能の副作用でしょうか、車体側面の車番が消えてしまいました。
717系とは聞き慣れぬ形式。交流電車は直流電車ほど形式ごとの両数は多くないので、マイナーな印象です。当時、2扉の近郊型といえば九州の713系のイメージしかありませんでした。鉄道雑誌をちゃんと読んでいないから、こういう時に無知を晒してしまい損をします。

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さて、低運転台の401系です。大目玉じゃないのとJR色なのがちょっぴり残念ですが、愛嬌ある低運転台は結構好きだったりします。錆の浮き具合から、しばらく留置されているように見えます。

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車歴表を見ると、国鉄末期に廃車になっていることから、もう2年近くもこんな状態なのでしょうか。クハ401-20です。
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窓は2段上昇式。
写真は撮っていないけれども、
クハ401-20+モハ400-10+モハ401-10+クハ401-19
という編成だったと思います。
九州の421系とともに、近郊型電車というスタイルを確立した形式で、この車体構造は直流用111系・113系115系により爆発的に広がります。
401系、403系、421系、423系、そしてその完成形と言える415系をひっくるめて415系と呼ばれています。
なお415系命名時には411系、413系をすっ飛ばしています。これは、401系と403系を411系に、421系と423系を413系に改形式する予定があったからだそうです。因みに717系の交直流版である413系415系とは別物です。あ~ややこしい。

定刻、737Dのキハ58 1526に乗車して夏井へ向かったのでありました。

平成元(1989)年1月21日