ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

能登二宮で俯瞰

場所探しは5万の地図で。撮影場所を決めるにあたって、頼りになるのは国土地理院発行の5万分の1の地図です。2万5千分の1だと縮尺が大きすぎて枚数がかさみ、懐が薄くなってしまうので使いませんでした。「SLときめき号」の返しをどこで撮ろうかと地図とにらめっこして、俯瞰できそうだと狙いを付けたのが能登二宮でした。

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13:11 良川←能登二宮駅 350D

乗車してきた列車を見送ります。のどかな農村地帯といった雰囲気です。

 

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能登二宮

今は立派な駅舎になっているようです。

駅そのものは平地にありますが、東側の山を這う道路から、狙える場所があるのではないかと思った次第。その道の入り口には墓地があり、ずんずん登っていきます。ストリートビューで見ると、道路両脇の夏草が生い茂って狭苦しい廃道のような雰囲気ですが、当時の印象としてはもっと開放的だったような気がしますし、だからこそ、開けた場所が見つけられたのだと思います。除雪はされていませんでしたが、たいした積雪ではなく、駅から1時間もかからずに到着。今となっては、ここがどの辺りだったのか、全く分かりません。

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14:05 能登二宮→徳田 343D(七尾行き)

新雪の雰囲気は良いけれども、何か要領を得ません。某カメラマンが見下すところの「えんぴつ転がしの図」也。

 

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14:37 能登二宮←徳田 SLときめき号

 

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14:40頃 良川←能登二宮 SLときめき号

微かに白い煙を上げて快調に通過してゆきました。踏切にはそこそこのファンがおります。雪原の中だけに、もうちょっと黒い煙を吐いてくれたら良かったのに・・・と愚痴をこぼしても詮無いですな。でも5分間ほど列車の姿を追うことができました。

 

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15:40 能登二宮駅←徳田 358D

これにて、この日の「SLときめき号」の撮影はおしまい。少し早いですが、撤収です。七尾線はね。

 

昭和63(1988)年2月11日