ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 675

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮下さい。

昭和43(1968)年10月3日 不明

乗車している列車の窓から咄嗟に撮影したものでしょうか。ブレブレで部分しか写っていませんが、いくつかの特徴が確認できます。

何といってもドーム後方の重油タンク。画像では分かりませんが、鷹取式集煙装置も載せています。その重油タンクへの給油用と思われるステップが増設されています。

そしてキャブ前窓の長~い庇。冗談並の長さです。山陰本線はほぼ東西に走っているので、朝日や西日をモロに受けやすいため、このような形になったんだとか。ブレていて分かりませんが、庇の先端付近は垂れさがらないように支柱で支えています。

給水ポンプは、炭水車の水槽からくみ上げた水を給水温め器に送るためのものです。給水ポンプを動かす動力原は勿論蒸気。電気車が全て電気を動力源とするのに対し、蒸気機関車は全てを蒸気で賄っています。そのため、機体は蒸気管や送水管だらけで、おまけに空気管や電線管まであります。パイピングは機体ごとに異なるといっても過言ではないほど個体差があるので、模型屋さんにとっては大いに苦労する点ではないでしょうか。

車歴は↓こちら。

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