ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

遠方より、札沼線には来ないで下さい

「何だこのヤロー」とお叱りを受けそうなタイトルですが、今朝の北海道新聞に次のような記事が上がりました。

headlines.yahoo.co.jp

新コロの感染拡大防止のため、密集・密接を避けるための措置ということで、最終日までの数日間の運転では、臨時列車を増発し、全席指定という扱いを発表したものの、指定席は未発売の状況です。また最終列車は、沿線地元民だけの限定乗車とするようですし、その最終列車は日程を早めることも検討しているとか。

いわゆる葬式鉄の集団による感染拡大が懸念されるわけですが、特に緊急事態宣言地域からの訪問者が一番懸念される存在でしょう。ここ1週間ほどの感染者の増加を見ると、いかにもヤバイ。

地元民限定の指定券や整理券や優待券などを発行しても、それを転売したり譲渡する人はいるでしょうから、他の地域民が混じるのを完全に食い止めることは難しいと思います。ただ、ほとんどの他地域人は、せっかく来ても乗車することは困難ですし、最終日に至っては駅への立ち入りが制限される可能性もありますから、車で来てもお別れセレモニーは見ることができなかったり、もしかするとセレモニーは実施されないかもしれません。撮り鉄に対しては、沿道に警察や役人や地元の有志らが出動し、路上駐車をさせないかもしれません。

そういう禁止事項満載な最終日を迎えた時、一体どんなことが起きるかと言えば、ヤジ・怒号が飛び交い、せっかくの最終運転に水を差すということでしょう。新コロ感染に加えて暴力感染までもが起きかねません。或いは「セレモニーを中止しろ」という強迫電話がJRや役所に掛かるかもしれません。そんなブラックな終焉はあまりに悲しいです。

ですので、もう札沼線のことは遠くから見守って欲しいのです。今は新コロとの戦時下にあるという意識を持って、耐え忍んで欲しいのです。どうかお願いします。

 

f:id:railway-photo:20200411162004j:plain

新琴似駅

札沼線は、C11が貨物列車を牽引していた頃は、鉄道ファンにはほとんど見向きもされませんでした。浦臼駅には給水・給炭設備に加えて、転車台もあったそうです。

 

なお余談ですが、増大する感染者の人数そのものを心配してもあまり意味はありません。見るべきは増大する傾向と死者の人数です。日本は諸外国に比べて検査数が圧倒的に少ないと言われている通り、実際の感染者数が公表値より何倍も多いのは明らかであり、その実数など分かりようもありません。検査をせっせと行っている国ですら、検査キットの精度の悪さから、実際にはもっと多いのは間違いないでしょう。そして陰性の判定を受けた偽陰性の人たちが、沈黙のウィルスを周辺に拡散しているのです。無症状感染者の存在も実態を見えなくしています。検査を受けないので感染者の数値には上がりません。

実際に感染し、苦しみながらも検査を受けられない患者がいるというのは何ともやりきれないですが、感染者数を云々しても意味がないのは、前述の通り、その実数が分からないからです。だからといって、検査数を増やすことに意味がないということではありませんが、ドライブスルー方式などというのは如何なものでどうでしょう。ワーキングスルーなど笑止。少なくとも、自覚症状のある人に対しての検査は必要ですので、感染しているのではないかと自宅隔離して苦しんでいる人に対しては極力検査をして、自宅ではない隔離が望ましいです。

 

不確定な感染者数に対して、死者数は確定しています。亡くなった方々を数値化し統計的に扱う振る舞いはいささか不謹慎かもしれませんが、現状と今後を考える上では、もっと注目すべき数値であると考えます。

よく致死率という数字が登場し、分母に感染者数が扱われますが、新コロに対しては全く無意味です。感染者数は実態を伴わない数字だからです。(通常の感染症の場合は、潜伏期間がさほど長くなく、無症状感染者というケースは少ないので、感染者数は実数と見做せます。)

そこで、100万人当たりの致死率ということで、人口比で扱った数値もあります。新コロの場合、この数値こそが見るべきものです。

そして感染拡大の傾向は、感染者数の増加傾向から読み取れます。ただし、意図的に検査数を極端に変化させない場合に限ります。数値そのものに意味はなくても、傾向には意味があります。そしてその意味は2週間というタイムラグを含んでいます。つまり今怯えている数値は2週間前のものであり、現状ではないということです。現状がどうなっているのかは、2週間先にならないと分かりません。そしてその数値は、必ず減少させることができます。2週間前を反省し、今これから頑張ればいいからです。多くの自然災害を克服してきた日本人にできないわけがありません。

新コロのこざかしさを打破するには、欲を捨てるしかありません。

 

因みに100万人あたりの致死率。

www.worldometers.info日本:0.8

韓国:4

米国:57

台湾:0.3

香港:0.5

中国:2(かなり怪しい)

イタリア:312

スペイン:344

フランス:202

ドイツ:33

イギリス:132

カナダ:15

オーストラリア:2

インド:0.2

ロシア:0.6

(4月11日現在)

現在のところ、日本は、防疫に成功しているとホルホルしているお隣さんの1/5に過ぎません。日本は防疫に出遅れながらも台湾や香港並に健闘しています。TVや新聞で「韓国を見習え」「日本は防疫に失敗した」などとほざいている連中は、一体何を見ているのでしょう。目と頭と根性が腐敗しているのでしょうか。自衛隊の活躍ぶりを伝えないのも、何か変だし。

数値は嘘をつきませんが、数値を扱う人間は嘘をつきます。数値の持つ意味に惑わされない様に注意しなくてはいけません。

とにかく今は何とか我慢して耐え忍ぶしかありません。

日本の医療現場はマジで頑張っているぞ!!!