カラーネガの黄変色(ネガの上では紫色化で、プリントが黄変色化)は、古いものほど甚だしいというわけでもなく、ウチのフィルムでは1980年前後以降から激しく症状が出ています。なかでもコダックフィルムとコダックやダイエーの現像によるフィルムが、著しい傾向に思えます。以下は、フジカラF-Ⅱをコダックで現像したもの。生のままではなく、色補正をかけています。オリジナルは掛け値なしで、まっ黄っ黄~。
上の画像は、キャプチャ時に色補正をかけたものですが、下の画像は別コマになりますが、補正なしでキャプチャしたもの。色補正をかけることで、黄ばみの弱い箇所は補正されて、補色である紫っぽくなっています。
モノクロにすれば、あまり問題ないように見えますけど。
新鋭キハ183系試作車による試運転列車。どこからかその情報を聞きつけた子供たちが、幕回しに興奮しまくりで写真を撮ってます。黄ばみ方は一様ではなく、中央部が一番酷く、それが周辺へ向かうにつれて弱くなっています。また、明るい部分ほど黄ばみが強いように見えます。
黄ばんだ箇所だけ彩度を落としてみましたが、やっぱ変。1年前に撮影した781系試作車の試運転写真の方がずっと綺麗です。新型コロナウィルスもそうですが、時間を置いてから症状が出るというのが、非常に厄介でとても困ります。
こんな黄ばんだ写真ばかり見ていると、あらゆる思い出までもが黄ばんでしまいそうな気がして、とてもイヤです。
昭和54(1979)年11月11日