田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮下さい。
昭和47(1972)年5月23日 秋田機関区
残念ながら炭水車背面、画像はこれ1枚だけです。
番号板は23センチ高さのAD66180図によるもの。
ステップは梯子状に改造。漏水管装備。3000リッターの重油タンクを載せています。
後部標識灯はよく見かける円筒状ではなく、埋め込み式に使われるようなタイプに見えます。
他の写真を見ると、準戦時設計の名残は、1段折れの繰り出し管くらいのもので、ドームは標準的なものです。また東北機の特徴としてキャブ屋根は延長されています。
秋田区での活躍は1年ほどで、全国操配によるものなのか、晩年は長年親しんだ東北を離れ、南延岡区へ異動します。九州機には補助灯を設置していないので、転入機関車についても補助灯は撤去されるケースが多いと聞きますが、923号機は取りつけたままでした。またこの時、煙室戸の中央ハンドルは十字タイプに交換されたようです。リンゲルマン濃度計は当然、設置されました。蒸機廃止までのツナギの運用ということだったのか、そこで僅か1年半足らずで廃車となります。
廃車後は久留米市鳥類センターに保存。入場は有料ということもあってか、保存状態は良好のようです。でも、ケバい塗装は何とかならんのかあと思っちゃいます。
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