matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮下さい。
昭和42(1967)年4月22日 坂町機関区
一見、何の変哲もなさそうですが、除煙板上部ステーが「ツララ切り」仕様です。また屏風の裏補強フラットバーの配置は、縦方向のものが1枚多いです。しかも、後端には補強にリブを取り付けているし。前端内側手摺の下部取付部も通常とは異なります。
前照灯下の突起は油灯を掛けるためのもの。非常灯ということなのでしょうか。
煙室戸周囲の手摺も独特の形状で、左右のコの字型を真っ直ぐな丸棒で結んでいます。え、なんで?
給水温め器の右側奥に見えるボコボコしたものは何でしょう。
ランボードスロープのステップの裏補強もあまり見ない方法です。
前端梁周りがすっきりしています。後部標識灯用の配線がないせいでしょうか。
排障器もありません。何か、先輪の踏面が錆びているように見えますが、車歴表を見ると既に休車状態なんですね。それでも番号板が残っているのはありがたいです。
左に見える車輛は蒸機ではなく、ロータリー式雪掻き車のキ600形式です。最初の2輌はアメリカのアルコ製でユキ300形式と命名され、それが昭和3(1928)年にキ300形式に改称。更に昭和16(1941)年にキ600形式へ改められています。3輌目以降は苗穂、大宮、浜松の各国鉄工場でキ300形式として14輌が製造され、全部で16輌の勢力となりました。その後の増備は改良されたキ620形式として汽車會社により5輌が製造されました。DD14形式の台頭により、昭和50(1975)年までに両形式とも全廃されました。
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