ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

普通じゃない

ボ~ッとはせずにボ~ッとしたような写真を撮りました。
夕張線へ向かうため、いつものように札幌駅を06:12発の苫小牧行き722Dに乗車し、先頭車キハ21 34の展望席とも言える最前席で惰眠をむさぼるうちに沼ノ端到着。

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07:44 沼ノ端駅 222列車 C57 57
お召し機に牽引されて222列車が到着。いつものように陸橋へは行かず、駅撮りです。というのも、フィルムを補充しようと駅前で写真屋を探していたからです。駅前はダメでしたが、少し離れた店で購入できて一安心。因みに、この列車の前には貨物4487列車が通過したのですが、憎たらしくもDD51 599が牽引していったのでシャッターは切りませんでした。撮影の度に、蒸機列車はどんどん消えてゆきます。

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08:11 2350列車
追分まで乗車する223列車よりも一足先に通過するこの貨物列車を跨線橋から撮影です。ホームには女性の姿が。先ほど、上り列車が出て行ったばかりだというのにどうしたことでしょう。しかし、そんなことよりも、実はこの貨物列車は遅れており、223列車は到着寸前の状況でした。

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苦渋の構図で2350列車と223列車と女性のトリプルショット。女性は鉄子さんだった?駅長さんの変人でも見るかような視線を背中に感じつつも、急いで列車に乗り込みました。

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08:46 追分駅 223列車
乗車してきた列車を見送ります。昭和の香り漂う追分駅の佇まいは、今では微塵も感じられません。

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ちょうど79616が入換にやってきたところを1枚。夕張線の乗り換えまで30分以上もあったのに、撮影したのはこの1枚だけ。フィルムを補充した意味ないじゃん。727Dで滝ノ上へGO!

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十三里~滝ノ上
おそらく、夕張川を入れて撮ろうとここにやってきたのだと思います。国道の立体交差化工事が行われていました。274号線は未舗装の田舎道。とても国道と呼べる代物ではありませんね。ま、階段国道よりはマシでしょうか。

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12:52 十三里→滝ノ上 1792列車 D51 241
一応、川は入れました。ちゃんと入れるなら川端方の竜仙峡か、紅葉山へ行けばいいのに、そうしないのが自分らしさと思い込んでいました。線路に平行した砂利道が国道274号線でしょうか。

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13:01 十三里←滝ノ上 単5797列車 D51 231
同じ場所から滝ノ上駅方を見ています。人工物がなんもねえ。これにて移動します。730Dで川端へ向かいます。

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14:35 川端駅 9799列車と730Dと長物車。
730Dを降りて、急いで撮った写真です。手前の長物車が気になって番号をよ~く見てみると、左から「チサ362」「チサ530」「チサ295」と読めます。何だべと思い、それらしき形式と分かったのがチサ100形式。「RM LIBRARY 8 3軸貨車の誕生と終焉(戦前編)」によれば、チサ100形式は大正13年昭和2年にチ30500形式として500両が製造され、昭和3年の形式称号改正でチキ100形式となったそうです。写真では判別し辛いのですが、3軸車なのです。自分では3軸貨車なんて見たことがないと思っていたのに、まさか写真に撮ってあったとは。北海道向け貨車で、主に炭鉱向けの木材輸送に使われ、昭和50年度で全廃になっています。もしかすると廃車疎開だったのかもしれません。床板が黄色いのは「ロ」扱いで道外禁止となったため。「道外禁止」も懐かしい言葉です。

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15:40 滝ノ上→川端 5784列車 D51 828
夕張川を渡った先のところです。後ろに夕張川の橋梁があります。今はこの場所には車では入れなくなっています。

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15:48 滝ノ上←川端 5785列車 D51 465
夕張川の橋梁を渡る列車で、再掲になります。立ち位置あたりを今は国道が走っています。コンクリート製の道路橋は立派に見えますが、明らかに幅員は狭いです。歩道もないし。鉄道橋に隣接するトラス橋は、複線時代の橋を利用した旧国道かもしれません。滝ノ下信号場手前の踏切付近まで、線路に沿った道路は、まさにこの延長線上にありますしね。それにしても国道274号線って、こんなに鄙びた道路だったとは。

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少し手前に振って。赤い枠の看板は今でもあったような気がします。用水路があります。

肝心の蒸機よりも、他のところで時代を感じさせられてしまいました。ひねた撮り方も悪いことばかりではなさそうです。

昭和50(1975)年8月6日