ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

王子製紙の煙突を見て

今でこそ臭いが立ち込めることはありませんが、この当時は製紙工場特有の臭いが江別の町に漂っていました。大昭和製紙(現 日本製紙)のある萩駅駅周辺もプンプン臭っていて、昭和50(1975)年12月13日に232列車の窓から見た、オレンジ色の照明に煌々と照らし出された巨大な工場の姿と、客車の隙間から侵入してくるその臭いとが、未だに鋭い記憶となって頭の中にこびりついています。

王子製紙」と書かれた煙突が何とも象徴的だったので、色々な列車と絡めて撮ってみました。

イメージ 1

イメージ 2
14:08 江別→豊幌 下り特急「おおぞら2号」
これまで何度も登場してきましたが、旭川編成と釧路編成が併結した13両編成です。前後のキハ82とも、乗務員用扉付近に矩形状の飛び出たものがありますが、「側注油口箱蓋」というものが開けっ放しになっているようです。札幌駅で閉め忘れたのでしょうか。

イメージ 3

イメージ 4
14:20 下りL特急「いしかり4号」
ヘッドサインがイラスト入りになるのはこの年の10月からでしたか。気動車特急はそのずっと後になります。

イメージ 5

イメージ 6
14:21 江別←豊幌 868M(滝川発札幌行き)
おでこの前照灯がまだ全車に装備されていません。それにしても先頭車の「79199」という番号は何なのでしょう。最後尾のは編成番号「S60」だと理解できるのですが。真夏なので窓から沢山の腕が出ています。

イメージ 7
14:23 単6177列車 ED76 515
孤独のランナー。

イメージ 8

イメージ 9
14:25頃 上り特急「おおとり」
前後でヘッドサインの書式が異なります。フォント名は分かりませんが、どちらも味があって好きです。あ、煙突が写っていない。

わずか20分足らずでしたが、これだけ美味しい列車が撮影できました。とはいえ、こんな露骨な線路際での撮影は今ではNG。アウトカーブなので、運が悪ければ黄金水や黄金物の洗礼を浴びたかもしれない、そういう意味でもと~ても危険な場所でありました。

王子製紙」は現在は「王子エフテックス」となっております。

昭和53(1978)年7月22日